スノーホワイト
Snow White and the Huntsman

2012年6月15日より、TOHOシネマズ 日劇他、全国ロードショー


■ストーリー
　昔々、マグネス王が統治する王国に、雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪を持つプリンセスが誕生した。スノーホワイトと名づけられたその子は、両親からたっぷりの愛情を注がれ、外見にも増して美しい心を持つ少女に成長した。だが、母を失くしてから1年後、マグネス王がラヴェンナを新しい妃に迎えた時、スノーホワイトの幸福な生活は終わりを告げる。

　妖艶な美貌を武器にマグネス王と結婚したラヴェンナは、闇の魔術を操る魔女だった。これまでいくつもの国を破滅に追いやってきた彼女は、ここでも王を殺害して権力を掌握。女王の座に君臨し、邪魔者の継娘スノーホワイトを城の塔の最上階に閉じ込めてしまう。

 

 

　7年後、若い娘たちを拉致しては、その生気を吸い取ることで不老を保ってきた女王は、魔法の鏡から衝撃の事実を知らされる。世界一を誇る女王の美貌がスノーホワイトに追い越される時が来たと言うのだ。しかし、同時に鏡はこう告げる。「スノーホワイトの心臓を口にすれば、あなたは永遠の若さと美貌を手に入れるでしょう」永遠の若さと美貌―それこそ、女王が貪欲に追い求めてきたものだった。鏡の予言に目を輝かせた彼女はさっそく弟のフィンにスノーホワイトを捕らえるように命じる・・・

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■プロダクション・ノート

サンダースは、「白雪姫の物語にもっと男性的な要素も持ち込むチャンス」にも興奮したと認めている。サンダース曰く、「白雪姫には、ほとんど神話的とも言える、ヒーローとしての覚醒のオーラがあるでしょう？　女性版ルーク・スカイウォーカーと言っても、過言ではない。私たちはこの映画の中で、偶像的な象徴性やイメージなども含む彼女のさまざまなテーマに触れる世界を作り上げましたが、それらすべてを今までのものからは少し歪曲させています。鏡や赤いリンゴ、そして悪い女王は全て登場しますが、そこに大規模の戦闘とか反乱を導入しました。私たちの物語は、より大きな背景を持ち、かけられているものの重さも大きくなっています。生か死を巡る戦いが繰り広げられます」

台本を読み終えた24時間後には、サンダースはプロデューサーたちのために自分の思いついたアイデアの一覧を用意していた。彼はドハーティ の物語に、英仏の彫刻家たち、ドイツの芸術家などから借用したビジュアル・コンセプトを加えた初期ビジョンを、翌日にはプロデューサーたちに提示した。サンダースには、誰か他のものに救われる位置にただ陥るような、ひ弱な白雪姫を登場させる気は毛頭なかった。彼も思い描くヒロインは、自分の為すべきことに敵に劣らず集中できる女性であった。
映画の台本の開発が進むに連れて、監督はグリム兄弟の物語に見られる様々な象徴がストーリーの叙述を動かす大事な要素であることに気がついた。彼は言う、「象徴はとても強力なのです。この物語における様々なシンボルは、鏡にせよ、リンゴにせよ、とても象徴的な表象性があって、その下に様々なテーマが隠されている。リンゴとは、生命の木になる知恵の実です。白雪姫の物語は、わたしたち人間がいずれは死を迎える存在であり、結局は無意味なものを追求してはならないことを教えてくれます」

（プレス資料から転載）

■監督：ルパート・サンダース
イギリス出身。ロンドン、セント・マーティンズ・カレッジでグラフィック・デザインを学んだ後、トニー・ケイ監督のCM撮影を手伝ったことがきっかけで、映像作家の道を志す。
2005年、映像プロダクションMJZに参加。Xbox360のCM巨編「ジョイ」、アディダスの「メイド・トゥ・パーフェクション」のCMを監督。アメリカ監督組合賞の最優秀コマーシャル監督賞にノミネートされた。
2008年にビデオゲームシリーズ「Halo」のTVCMや、プーマ、ナイキ、ノキア、トヨタなどのCMを手がけ、クリオ賞、ANDY賞、ADDY賞、D&DA賞、カンヌ国際広告賞などを受賞。本作が長編映画デビュー作となる。

■スタッフ
監督：ルパート・サンダース
原案：エヴァン・ドハーティ
脚本：エヴァン・ドハーティ、ジョン・リー・ハンコック、ホセイン・アミニ
衣装：コリーン・アトウッド
音楽：ジェームズ・ニュートン・ハワード
製作：ジョー・ロス、サム・マーサー