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One Night,One Love
YOU INSTEAD

2012年11月3日(土) 渋谷シネクイントほか全国ロードショー


■ストーリー
 アメリカのエレクトロ・ポップ・デュオ、ザ・メイク。ヴォーカルのアダムと相棒のタイコは、イギリスのロック・フェス、T・イン・ザ・パークの会場で取材を受けていた。ところが、そこにやって来た売り出し中のガールズ・パンク・バンド、ダーティー・ピンクスのモレロとアダムは、ふとしたことから口論になってしまう。
  しかも、仲裁に入った見ず知らずの男が喧嘩をおさめようと二人を手錠で繋いで、そのままどこかに消えてしまった。困ったことに、どうやっても手錠は外れず、二人は強制的に行動を共にすることになってしまう。

 


■キャスト
ルーク・トレダウェイ、ナタリア・テナ、
マシュー・ベイントン、ルタ・ゲドミンタス、
アラステア・マッケンジー、ギャビン・ミッチェル、
ソフィー・ウー
 




       

 

 自分勝手で気ままなアダムと鼻っ柱が強いモレロはいがみあってばかり。手錠を外すために奔走するマネージャーのボビーを横目にタイコは事の成り行きを面白がっているが、アダムのガールフレンドでスーパーモデルのレイクは、アダムが他の女と一緒にいることが気に食わない。一方、モレロのほうはといえば、念願かなって初めてT・イン・ザ・パークに出場が決まっただけに、出演時間が近づくにつれて喧嘩どころではなくなってくる。
 
  そんなモレロに付き添う生真面目な恋人のマークも心配そうだ。そして、ついにダーティー・ピンクスの出番がやってきて、アダムは手錠で繋がったままモレロと一緒にステージへ。最初はふてくされていたアダムだが、ライヴの熱気に煽られ、勝手に演奏に加わり始める。最初は戸惑っていたバンドだが次第に演奏はヒートアップ。気がつけばライヴは熱狂で包まれていた。ライヴでの思わぬ共演きっかけになって、少しずつ気持ちが近づき始めるアダムとモレロ。そして、手錠が外れないまま、二人はそれぞれの恋人達も交えて一夜を過ごすことになるが……。

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

デヴィッド・マッケンジー
「もし、今回のようなフィルムを普通に撮るとしたら、フェスティバルそのものを作り上げなくちゃならなくなる。ステージやテント、ショップ、それに数万人規模のエキストラなどもね。だけど『T・イン・ザ・パーク』はそのすべてを与えてくれた。私たちがするべきことは、ただそこへ行き、カメラを回すことだけだったの」『T・イン・ザ・パーク』は毎年スコットランドで行われるイギリス最大級のロック・フェスティバル。2010年7月、フェスの開催にあわせて、撮影スタッフはバックステージの仕切られたエリアにテントとキャンピングカーを用意。全員がそこに滞在しながら撮影は始まった。
「実際に現場に行ってみて、『今回は脚本のセリフに頼らずに、もっとフェスの雰囲気を取り入れるやり方で行こう』と決めたんだ。フェスは計り知れない魅力とエネルギーを秘めているから、こちらからそこに溶け込んでいかなければならない。その感覚がすごくエキサイティングだった」

ルーク・トレダウェイ
「メインステージでのパフォーマンスは映画の一番のハイライトだったよ。ずっと忘れないだろうな。シーンの最後に頭に切り傷を作ってしまって、それを隠しながら演技したんだけど、その傷さえ特別なもののような気がした。ステージに立ちながら『これはきっと僕にとってはこの先もずっとやり続けたいことなんだろうな、何千という人の前でパフォームすることが』って感じていたんだ」

「大観衆の前でステージ・シーンを撮るというのは、すごい感覚だったよ。これだけの数の人々に大ブーイングを受けたりしたらどうすればいいんだ? みたいな不安もあったけど、いざステージに上がってしまえば、ただ、やり通すしかない。その瞬間瞬間に臨機応変に決断を下し、カメラを回していく醍醐味を実感させてくれたシーンだった」


 

 









■監督:デヴィッド・マッケンジー
1966 年イギリス生まれ。94 年頃から短編映画やTV 作品を手掛け、02 年に初の長編映画『The Last Great Wilderness』を制作。
翌03 年には、イギリスのビートニク作家、アレクサンダー・トロツキの小説を映画化した『猟人日記』を発表。03 年のカンヌでプレミア上映され、スコットランド・アカデミー賞4部門で受賞したほか、エジンバラ国際映画祭の最優秀英国映画賞など様々な映画賞を受賞した。
3作目『アサイラム/閉鎖病連』(05・未)ではベルリン国際映画祭のドイツ・アートシアター組合賞を受賞。ジェイミー・ベル主演作『Hallam Foe』(07)でも、ベルリン国際映画祭のドイツ・アートシアター組合賞をはじめ国際的な8つの映画賞を受賞。続く『愛とセックスとセレブリティ』(09)は初めてアメリカで制作された。2011 年には、ウィルスで人間の五感が失われていくという斬新なアイデアのSF『パーフェクト・センス』を発表。サンダンス・フィルム・フェスティヴァルでプレミア上映された。イギリス映画界の新世代を代表する監督の一人。


■スタッフ
監督:デヴィッド・マッケンジー
脚本:トーマス・レヴェリット
撮影:ガイルズ・ナットゲンズ
編集:ジェイク・ロバーツ
音楽:ユージン・ケリー、ブライアン・マッカルパイン
製作:ジリアン・ベリー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://glassy.co/onenight-onelove/

(C)Sigma Films Limited/ BBC 2011

原題:YOU INSTEAD
イギリス/英語/80分/16:9 ヴィスタ/デジタル
配給:グラッシィ