マリー・アントワネットに別れをつげて
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■キャスト レア・セドゥ ダイアン・クルーガー ヴィルジニー・ルドワイヤン グザヴィエ・ボーヴォア ノエミ・ルボフスキー |
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シドニーは女官のカンパン夫人からメスに逃げる王妃のために、本を10冊ほど選ぶように命じられる。王妃は暖炉の前で愛人からの手紙を読んでは火にくべていた。やがて王妃はシドニーをそばに座らせ、ポリニャックへの情熱的な恋心を打ち明ける。だが、そのポリニャックは、なぜかこの非常時に王妃の呼び出しを無視していた。シドニーは王妃を喜ばせようと、彼女を説得してつれてこようと申し出る。 7月16日、召使が逃げ、物乞いが侵入し、衛兵までも逃亡。ヴェルサイユは混乱していた。それでも王は会議の席で逃亡はせずに留まることを決定する。
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本作の最大の見どころは、実際のヴェルサイユでの撮影である。今回は通常では入場禁止となっている多くの場所での撮影が許可された。宮殿を管理する人々は、撮影隊を暖かく迎え入れてくれた。「なぜなら、その方々も世界でもっとも多くの人に訪ねられる観光名所であるヴェルサイユ宮殿が、この映画の主役のひとつだと知っていたからだ。我々は歓迎され、自由にやらせてもらうことができた」とジャコー監督は振り返る。ただし、撮影スケジュールは厳しかった。撮影隊が中に入れたのは、一般公開のない月曜日と夜間だけだったからだ。
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■監督:ブノワ・ジャコー 1947年、パリ生まれ。マルグリット・デュラス監督の『Nathalie Granger』(72)の助監督でキャリアをスタート。『L'assasin musicien』(76)で映画監督デビュー。主な監督作品に『肉体と財産』(86)、『デザンシャンテ』(90)、『シングル・ガール』(95)、『肉体の学校』(98)(パルムドールにノミネート)、『発禁本―SADE』(00)、『トスカ』(01)、『イザベル・アジャーニの惑い』(02)、『肉体の森』(10)などがある。 ■スタッフ 監督:ブノワ・ジャコー 脚本:ジル・トーラン、ブノワ・ジャコー 原作:シャンタル・トマ 撮影:ロマン・ウィンディング 美術:カティア・ワイスコフ 衣装:クリスチャン・ガスク、ヴァレリア・ランコー 編集:リュック・バーナー 音楽:ブリュノ・クーレ エグゼプティブ・プロデューサー:ジャン-ピエール・ゲラン、クリスティナ・ラーセン、ペドロ・ウリオル |
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原題:Les adieux a la reine |
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