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アンナ・カレーニナ
Anna Karenina

2013年3月29日(金)TOHOシネマズ日劇ほかにてロードショー


■ストーリー
 19世紀末ロシア。政府高官カレーニンの妻であるアンナ・カレーニナは、サンクトペテルブルク社交界の華。
 ある日彼女は、兄オプロンスキー夫婦の壊れかけた関係を取り持つため、モスクワを訪れ、そこで若き将校のヴロンスキー伯爵と出会う。
兄の妻ドリーの説得に成功したアンナは、ドリーの妹のキティに頼まれ舞踏会に出席する。
  かねてからヴロンスキーに想いを寄せるキティは、そこで彼からプロポーズされると信じており、そのために友人として大好きだった田舎の地主リョーヴィンからのプロポーズも断っていた。

 


■キャスト
キーラ・ナイトレイ
ジュード・ロウ
アーロン・テイラー=ジョンソン
ケリー・マクドナルド
マシュー・マクファディン

 



       

 

 ところが、ヴロンスキーはアンナしか目に入らない。アンナもまた情熱を抑えることができなかった。想いをぶつけるようにマズルカを踊った後、アンナは逃げるように夜行列車に飛び乗る。
  列車が途中停車した駅で、ヴロンスキーが現れる。「あなたのおそばに」彼のことばはアンナは理性を振り絞って「忘れなさい」と拒絶する。だがその日からヴロンスキーは常にアンナのそばに現れた。社交界でもアンナがモスクワから影をつれて帰ったと囁かれ、軽蔑の視線と心ない中傷が彼女に降り注ぎ始める。やがてそれは夫カレーニンの耳にも入り、体面を気にする彼は、軽率さで世間に恥をさらすなと忠告する。

 18歳で恋のときめきも愛の痛みも知らずにカレーニンと結婚したアンナは、初めてそのすべてを教えてくれたヴロンスキーと結ばれ、ついに夫に告白する・・・


※   ※   ※

 

 






       


■プロダクション・ノートより

ジョー・ライト監督は、当初から彼自身の『アンナ・カレーニナ』を撮りたいと考えていた。“例によって、例のごとくの時代モノの映画”を作ることは避けたいと思い続けていた彼は、英国人歴史家オーランドー・ファイジズの「19世紀のサンクトペテルブルク貴族は、人生を舞台の上で演じているかのようだった」という記述に目を留めた。

ロシア人はずっと昔より、彼らが東洋と西洋のどちらに属するのかというアイデンティティ・クライシスに苦しんでいたのだ。そして「アンナ・カレーニナ」の時代の人々は、自分たちを“西ヨーロッパの一員”と決め、あらゆる面でフランスを真似る“演技”をした。
ヴロンスキーにあうまでのアンナも良妻を演じ、社交界の人々も常に演技をしていることに気づいたライト監督は、彼らの本質を描くために「物語を舞台劇型の映画にしよう」という大胆な決断をし、内側から腐った当時のロシア社会の比喩となるような、美しいが崩れ落ちそうな劇場のセットを基盤とした独特な作風を練り上げていった。


 

 









■監督:ジョー・ライト
1972年、ロンドン生まれ。両親は人形劇場「リトル・エンジェル・シアター」の創設者。セント・マーティンズ・アート・スクールで美術・映画・ビデオ制作を学び、TVの演出家としてキャリアをスタートさせる。
劇映画デビュー作『プライドと偏見』(05)は、批評家から高い評価を受け、世界的注目を浴びる。
主な監督作品は『つぐない』(07)、『路上のソリスト』(09)、『ハンナ』(11)。


■スタッフ
監督:ジョー・ライト
脚本:トム・ストッパード
原作:レフ・トルストイ
撮影:シェイマス・マクガーヴェベイ
美術:サラ・グリーンウッド
衣装:ジャクリーン・デュラン
編集:メラニー・アン・オリバー
音楽:ダリオ・マリアネッリ
製作:ティン・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ポール・ウェブスター

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://anna.gaga.ne.jp/

(C)2012 Focus Features LLC. All rights reserved.photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham

原題:Anna Karenina
2012年/イギリス/130分/シネスコ
日本語字幕:太田直子 
配給:ギャガ