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ヒステリア
Hysteria

2013年4月20日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国順次公開


■ストーリー
 1880年代、英国ヴィクトリア朝の最盛期。古い伝統を重んじる風潮一色の社会。医師モーティマー・グランビルは、革新的な病原説を論じ、患者の包帯を取り替えたことで病院での職を失う。就職活動の末、女性医療でロンドンの第一人者とされるダリンブル医師の下で働くこととなる。ロンドンで蔓延していた女性特有の病「ヒステリー」のエキスパートであるダリンブル医師の下には、@すぐに泣くA異常性欲BうつC不感症といった症状に悩む多くの女性がやってきた。ダリンブル医師の特別な“マッサージ治療”が、彼女たちに驚くほどの効果をもたらしていたからである。グランビルの登場でさらに多くの女性が診療所の前に列を成した。

 


■キャスト
マギー・ギレンホール
ヒュー・ダンシー
ジョナサン・プライス
フェリシティ・ジョーンズ
ルパート・エヴェレット
 




       

 

 順調にみえた毎日だったが、マッサージに明け暮れたグランビルの利き腕は腫れ上がり、腱鞘炎になってしまう。ある日、施術に失敗したことで、グランビルは解雇されてしまう。
  ダリンブル医師の長女シャーロットは先進的な思想を持ち、女性の自立と低所得者がよりよい生活をできるようなシェルターを運営していた。彼女は、上辺だけの治療法でヒステリー症状を解消した気になっている父ダリンブルとグランビルを批判していた。グランビルは失意の中、友人で発明家のエドモンドのもとを訪れる。彼が構想中の電動ほこりはらい機に触れたグランビルは、マッサージ治療の新たなアイデアがひらめく・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより


ヒステリーとバイブレーターの略歴

紀元前4世紀
  古代ギリシャのヒポクラティス集典には「“さまよえる子宮”(=ヒステリー)は、記憶喪失から夢遊病、激怒といった女性に不思議な症状を引き起こす」とある。その後4000年間、女性の不可解な行動と女性器は深い因果関係で結び付けられる。

西暦2年
  初期ギリシャの医師ゲイレンが、ヒステリーの原因は、セックス・レスと結論づける。結婚を治療法として推奨。彼がはじめて指での整骨療法を薦める。成功例を載せて「この治療方法を始めてから、女性はあらゆる悪魔から解放された」とある。

2世紀
  ローマ人哲学者セルサスが、放血が女性のヒステリーに効果のある治療だと推奨。

10世紀
  ペルシャ人医師であり、作家のイヴ・シーナーはマッサージ治療を推奨。女性患者に平和を与えると記述。

13世紀
  スペイン人錬金術師のアルナルバス・デ・ビラノバは、膣への座薬を推奨。治りにくい症状の女性患者に気持ちのバランスを保つ効果があるとした。

16世紀
  フランス人医師のファアは女性のヒステリーに森林での乗馬を推奨。

1653年
  オランダ人有名医師ピーター・ファン・フォレストは、ヒステリーについての治療法を記し、中には下腹部マッサージも含まれ、特に貞節な生活を送る未亡人と女性宗教家に推奨する。

17世紀
  イギリス人医師の先駆者ウイリアム・ハーヴェーは、循環器系について初めて詳細に説明した人物で、狂乱、憂うつ、ジステンバー(感染症)、理不尽な性格は女性の生殖器が原因だとした。

18〜19世紀
  ヒステリック・フィッツという用語が生まれるが、原因がよくわからない症状に対して使用され、てんかんや憂うつ、トゥレット障害から、反抗的態度や夫婦間の不満に不貞行為まで様々な症状までの対象となる。

1850年代
  一流フランス人医師ピエール・ブリックは女性のヒステリー患者の研究結果を発表し、原因は欲求不満にあり、治療法はクリトリスを刺激することとした。

1859年
  イギリス人医師たちの研究によると、40%以上の女性はヒステリーであると診断された。

1866年
  イギリス人医師イサック・ベイカー・ブラウンは、マッサージ治療の代案に、陰核切除法を提示。法律で禁止されるまで、多くの手術が行われる。

1869年
  アメリカ人発明家ジョージ・テイラーは、蒸気機関マッサージ器“マニピュレーター”を発明。多くの医師が採用する。

1888年
  ジョセフ・モーティマー・グランビルが、初の電気バイブレーターの特許取得。筋肉の緊張を和らげることが狙いだったが、すぐに、ヒステリーの治療に用いられる。

1895年
  ジークムント・フロイトと助手のヨーゼフ・ブロイアーが、ヒステリーは幼児期の性的トラウマ等の精神的原因で起こるという画期的な理論で本を出版。これをきっかけに、ヒステリーに対する精神分析が開始される。

1899年
  Vibratileの広告がMaClure's Magazione紙に載る。ワイヤーでできた単純なつくりの5ドルのバイブレータは、神経痛や頭痛、顔の小じわに効果ありとうたわれ、大人気商品となる。

1900年代初期
  女性誌には数多くのポータブル・リラクゼーション装置の広告が載る。

1908年
  ロンドン・タイムズが社説を発表し、婦人参政権論者はヒステリー患者であるとした。この考えは広く普及し、反婦人参政権論者は、賛成派の精神衛生を疑った。

1918年
  百貨店シアーズは、通信販売カタログで振動マッサージ器の販売を開始。キャッチコピーは「とても役立ち自宅でも満足」。

1952年
  アメリカ精神医学研究所が、ヒステリーは病気ではないと結論付ける。

1970年代
  男女同権主義者によって、バイブレーターは、性的解放の道具であると宣言される。

2007年
  アメリカ最高裁判所は、「性的な目的でのバイブレーターの使用を禁止した法律は、憲法違反である」との上告を棄却。現在でもアラバマ、ジョージア、インディアナ、ルイジアナ、マサチューセッツ、ミシシッピ、テキサスそしてヴァージニアで性的な目的でのバイブレーターの使用は違法である。


 

 









■監督:ターニャ・ウェクスラー
1970年生まれ、シカゴ出身。イェール大学にて心理学を専攻後、コロンビア大学で映画撮影を学び、芸術修士号を取得。
在学中に『The Dance』と『Cool Shoese』を制作。ほかに『Finding North』(98)、『Ball in the House』(01)を監督。


■スタッフ
監督:ターニャ・ウェクスラー
脚本:スティーブン・ダイヤー、ジョナー・リサ・ダイヤー
撮影:ショーン・ボビット
美術:ソフィー・ベッヒャー
衣装:ニック・イード
編集:ジョン・グレゴリー
製作:サラ・カーティス、トレイシー・ベッカー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.hysteria.ayapro.ne.jp/

(C)2010 Hysteria Films Limited, Arte France Cinema and By Alternative Pictures S.A.R.L.

PHOTO(C)LIAM DANIEL2(C)2010 HYSTERIA FILMS LIMITED, ARTE FRANCE CINEMA AND BY ALTERNATIVE PICTURES S.A.R.L.


PHOTO(C)RICALD VAZ PALMA(C)2010 HYSTERIA FILMS LIMITED, ARTE FRANCE CINEMA AND BY ALTERNATIVE PICTURES S.A.R.L.


原題:Hysteria
2011年/スコープ・サイズ/100分/英語/イギリス、フランス、ドイツ
配給:彩プロ