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愛さえあれば
Love is all you need

2013年5月17日 (金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開


■ストーリー
 娘の結婚式が間近に迫った日、イーダの乳がん治療は一区切りついた。乳房再建を薦める女医に「夫はありのままの私が好きなんです」と笑顔で答える。だが、帰宅すると、夫には女性が。2年半も前からの仲だとライフは悪びれもせず、「君が病気になって悲しかったんだ」と言って、出て行った。

 娘のアストリッドは交際3か月のパトリックと、彼の父親が所有するイタリア南部ソレントの別荘で、結婚式の準備に大わらわ。一方、ひとり旅に不慣れなイーダは、コペンハーゲン空港の駐車場でほかの車に衝突してしまう。車を傷つけられた男性はパトリックの父親フィリップだった。

 


■キャスト
ピアース・ブロスナン
トリーネ・ディアホルム
モリー・ブリキスト・エゲリンド
セバスチャン・イェセン
パプリカ・スティーン
キム・ボドニア
クリスティアーネ・シャウムブルグ=ミューラー
ミッキー・スキール・ハンセン
 




       

 

 ソレント。パトリックの亡き母親の妹ベネディクテたち親族、そしてライフが別荘に来る。傷心のイーダは、海で泳ぐ。そこにフィリップが駆けつけ、心配して優しく上着を掛けてくれる。いつしか2人の間には穏やかで優しい空気が生まれていた。街のカフェで、フィリップは亡き妻エリザベットとの馴れ初めや彼女の突然の死について、イーダに静かに語る・・・

※   ※   ※

 

       
 







       


■プロダクション・ノートより

監督:スサンネ・ビア インタビュー

―あなたの作品を観てきたファンにとっては、本作のようなコメディは意外に映るかもしれませんね。
なぜロマンティック・コメディを撮ろうと思ったのですか。?
「わたしにはとてもメランコリックな面もあるけれど、幸いユーモアのセンスもある。よくわたしの映画を観て、とてもシリアスな監督だと期待している人に会って、びっくりされることがあるわ。人を楽しい気分にさせるのは好きよ(笑)。
今回は、この経済危機の時代に軽妙な映画を作りたいと思ったの。ただし軽くても、シリアスなテーマを扱いたかった。いまの時代、多くの人にとって人生は大変なのだという観点に立った映画を作る は、いいことだと感じたの」

かねてから私は、傷つきやすい人についての映画、普段は我慢の人生でもユーモアがあれば元気が出る、というような映画を作りたいと思っていました。主人公のイーダとフィリップの傷つきやすさは、抱える問題の重さとユーモラスなタッチの軽さの両方を携えています。
私たちは主人公ふたりを、考えられる中で世界で一番ロマンティックな場所に送り込みました。そこでは、コミカルな人物もたくさん登場します。ユーモアとロマンスはふたりの困難を和らげるためではなく、お互いが対立する立場であることをハッキリとさせるために使いました。
そうすることで、幸せの絶頂の時でも不幸のどん底の時でも、それぞれの登場人物たちの本来の姿を、正確に細やかに描くことができたのです。


 

 









■監督:スサンネ・ビア
1960年、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。『しあわせな孤独』(02年)で、Robert観客賞、トロント映画祭国際批評家連盟賞を受賞。『ある愛の風景』(04年)で、サンダンス映画祭、ボストン・インディペンデント映画祭で観客賞を受賞。
このほかに『アフター・ウェディング』(06年)。『悲しみが乾くまで』(07年)、『未来を生きる君たちへ』(10年。アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデン・グローブ賞などを受賞)。最新作は『Serena』(13年)。


■スタッフ
監督:スサンネ・ビア
脚本:アナス・トーマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボー
美術:ピーター・グラント
衣装:シーネ・セールンド
編集:ベニーラ・ベック
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
製作:シセ・グラム・ヨルゲンセン、ヴィベク・ウィンドレフ
メイク:ダニエル・パーカー

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.aisaeareba.jp/

(C) Zentropa Entertainments29 ApS 2012

英題:Love is all you need
2012年/デンマーク/116分/デンマーク語、英語/シネマスコープ
日本語字幕:丸山垂穂
配給:ロングライド