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31年目の夫婦げんか
Hope Springs

2013年 7月26日(金) TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー


■ストーリー
 結婚31年目、毎日同じ朝食を食べ、同じ時間に帰宅し、同じ会話を交わし、同じゴルフ番組を見るアーノルド。子供たちは独立し、2人にはもはやけんかの種さえ見つからない。
 夫婦の関係を見直したい、そう思い立ったケイは結婚生活のカウンセリング本を購入。夢中で読み終えると、著者のバーナード・フェルド医師のホームページにアクセスする。
 朝食の席でアーノルドに“カップル集中カウンセリング”を受けたいと告げるケイ。1週間4000ドルという料金に目をむいたアーノルドがもっと驚いたのは、定期預金を解約して既に申し込んだというケイの意外な行動だった。「俺は行かない」と突っぱねたアーノルドだが、結局は渋々飛行機に乗る。行く先は、メーン州のグレート・ホープ・スプリングス。海辺の小さな町だ。
 いよいよ、カウンセリング初日。「お会いできて――」と切り出すフェルド医師に、「俺はうれしくない」と返すアーノルド。

 フェルドはケイにここに来た理由を尋ねる。「結婚したいんです。もう一度」。ただ同じ家に住んでいるだけで、触れ合いも絆もないと訴えるケイに、「まず長年の夫婦生活でできた傷痕を取り除くところから始めましょう」と勿体ぶった口調で語るフェルド。終了後、アーノルドは「ペテン師!ちゃんとあの野郎の経歴は調べたのか?」と不平不満をまくしたてる始末。

 


■キャス
トメリル・ストリープ
トミー・リー・ジョーンズ
スティーブ・カレル
 




       

 

 2日目。出逢い、プロポーズ、いつから寝室を別にしたか・・・、聞かれるままに夫婦の歴史を語る2人。だが、「最後のセックスは?」の質問に口を閉ざすアーノルド。そんな2人に“最初の課題”が与えられる。「今晩しばらく抱き合ってください」。「気に入らん。猿のしつけじゃあるまいし。バカバカしい!!」と食ってかかるアーノルドに、ついにケイの感情が爆発、「ひどい」と泣きながら外へ飛び出してしまう。いつも明るく穏やかで夫に従順なケイの涙に動揺したアーノルドは、その夜遅くホテルに帰って来たケイと“課題”を実行する。

3日目。課題をクリアしたことを嬉しそうに報告する2人。ところが、彼らを待ち受けていたのは、更にハードな課題だった――。
果たして2人は、この試練を乗り越える事ができるのか?過激なセラピーに振り回されながらも、彼らが次第に語り始めた本心とは?そして2人が選ぶこれから先の人生は・・・


※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

監督:デヴィッド・フランケル インタビュー

脚本家のヴァネッサ・テイラーは独身だったが、以前から結婚について、ある疑問を抱いていた。長い結婚生活の中で、情熱や魅力を失わないようにするには、どうすればいいのか?パートナーとの間に距離ができてしまったとき、もう一度関係を取り戻すことはできるのか?その疑問が、この脚本を書くきっかけになったという。
ハリウッド業界人が選ぶ、まだ映画化されていない優秀脚本を集めた「ブラックリスト」に掲載されていたテイラーの脚本に、最初に釘付けになったのは、本作のプロデューサーであるガイモン・キャサディの妻だった。脚本家でもある妻のロビンは、バーベキュー・パーティーでテイラーと知り合い、本作の脚本を渡される。ある夜、脚本を読み終えたロビンは夫のキャサディに、「今夜はもう遅いのは分かっているけれど、あなたもすぐにこの脚本を読むべきよ」と薦めたという。「その晩、一気に読み終えた私も、この脚本に惚れ込んでしまったんだ」と、キャサディは振り返る。

「妻のケイ役を演じるのは、メリル・ストリープしかいないと最初から思っていた」と製作総指揮の
ネイサン・カヘインは言う。この作品のテーマは非常に個人的でデリケートなシーンもあるので、プロデューサー陣の監督選びは、ストリープが演じやすい監督であることが重視された。その結果、『プラダを着た悪魔』で彼女と名タッグを組んだデヴィッド・フランケル監督に、再び白羽の矢が立つことになる。
ストリープは、「本当にいい映画監督は、つまりデヴィッドのことだけれど、とても自由に演じさせてくれるうえに、この演技に間違いはないと役者に思わせてくれる。彼となら、思い切った演技ができるわ。彼は、私が今までやったことのない方法で役のリアリティを追求できるように、そっと促してくれるのよ」と、フランケル監督を絶賛している。


 

 









■監督:デヴィッド・フランケル
1959年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。
父親は、ニューヨーク・タイムズの元エグゼクティブ・エディターで、ピューリッツァー賞受賞経験を持つジャーナリスト、マックス・フランケル。
テレビドラマの脚本・監督・製作を数多く手がけ、TVシリーズ「SEX AND THE CITY」(98-04)の6エピソードを監督。
02年には第二次世界大戦をテーマとしたTVドラマ「バンド・オブ・ブラザース」(01)の監督を務めエミー賞を受賞。
映画では、『マイアミ・ラプソディー』(94)で監督デビュー。96年には監督と脚本を務めた短編映画『Dear Diary』で、アカデミー賞短編映画賞を受賞。
代表作には、『プラダを着た悪魔』(06)、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(08)、『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(10)などがある。オペラ歌手ポール・ポッツの半生を描いた『One Chance』(13)も公開が控えている。


■スタッフ
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:ヴァネッサ・テイラー
撮影:フロリアン・バルハウス
美術:スチュアート・ワーツェル
衣装:アン・ロス
編集:スティーヴン・ワイズバーグ
音楽:セオドア・シャピロ
製作:トッド・ブラック、ガイモン・キャサディ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://31years.gaga.ne.jp/

(C) 2012 GHS PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.

原題:Hope Springs
2012年/アメリカ/100分
日本語字幕:関美冬
配給:ギャガ