クロニクル
CHRONICLE

2013年9月27日（金）より2週間・首都圏限定ロードショー！


■ストーリー
　高校生のアンドリュー。父親は大酒飲みで暴力的、母親は病気で寝たきり。学校の昼休みも運動場の片隅でただひとりパンを食べる毎日だった。アンドリューはそんな生活のすべてをカメラに語りかけながら記録していく。

　ある日、同じ高校に通ういとこのマットにパーティに連れられていったアンドリュー。インテリで社交的なマットが早速お気に入りの女子ケイシーを見つけて話し込む一方で、ビデオカメラを回していたアンドリューは「オレの女を撮るな！」と殴られてしまう。
マットと、アメフト部のスター選手スティーヴは、外で泣いていたアンドリューを見かねて近くの洞窟探検に誘うが、そこで３人は不思議な物体に触れる。

　

 

　気がつけば、３人は不思議なチカラ能力を身につけていた。女子のスカートをめくったり、駐車してある車を勝手に移動させたり、最初は軽いイタズラに使う程度だったが、ある日後ろから激しくあおってきた車をアンドリューがチカラで横転させて池に沈めてしまう。運転手をなんとか救出したマットとスティーヴはチカラを使う際のルールを決めるが、アンドリューはそれに不満を抱く。

　やがて、空を自在に飛べるようになった３人は、そのチカラを使って学校のタレントショーで手品を披露。アンドリューも一躍人気者の仲間入りを果たすが、急接近した女の子とのファーストキスで大失敗し、そのことを学校でからかわれてしまう。さらに、ビデオカメラを内緒で買っていたことがバレて父親に殴られ、苦しむ母親のために薬を買いに行っても払うお金がなく、チカラを手にしながら人生が思い通りにいかないことにフラストレーションを募らせたアンドリューは、ついに暴走を始めるのだった……。

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■プロダクション・ノートより

デイン・デハーン
「撮影前に『AKIRA』と『エレファント・マン』、それとドキュメンタリー映画を２本、監督から渡されたんだ。強力なパワーを手に入れた人間が、世界にとって最善なことだけをやりたいと思うなんてありえない。やってはいけないようなことを誰もがやるんじゃないかな」

ジョシュ・トランク監督
『クロニクル』は超能力を題材にした映画だが、スーパーヒーローものではない。
「ファンタジーやSFといったジャンル映画のつもりで作ったわけではないんだ。決して現実離れした話ではなくて、これは若者を描いたストーリーだ。しかも若者の姿をおもしろおかしく見せるような誇張もしていない。彼らは郊外に住んでいて、生活も完璧とは言えない。できるだけ多くの人の共感を呼ぶものにしたかったんだ」
『クロニクル』は、超能力映画の常識を覆すリアルなストーリーだけでなく、そのヴィジュアルも非常に斬新な作品だ。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などと同じ“ファウンド・フッテージ映画（撮影済みの映像が発見されたという設定の映画）”の体裁をとっているが、このジャンルにありがちな映像のざらつきやブレがないとトランクは説明する。
「アンドリューは優れたヴィジュアル感覚と知性を持っていて、カメラもプロ仕様のHDカメラを使っている。だから、画面が揺れて気持ち悪くなるような映像ではないんだ。そして、彼はチカラを使って頭でカメラを操作するようになる。カメラを宙に浮かべることも、飛行させることもできるから、独特のやり方でアクションをとらえることができるんだ。観客はこれまでに見たことがない映像を目撃することになる」

■監督：ジョシュ・トランク
1985年、ロサンゼルス生まれ。14歳から地方テレビ局で編集の仕事を始め、高校卒業後はポスト・プロダクション会社で働く。
短編映画『Stabbing at Leia's 22nd Birthday』が動画サイトで1000万以上の再生回数を記録して話題に。07年にテレビドラマ『キル・ポイント』のいくつかのエピソードで監督と脚本を務める。09年に、ロバート・シーゲルと共にインディーズ映画『Big Fan』を製作。
『クロニクル』で注目され、リブート版『ファンタスティック・フォー』の監督に抜擢されている。
　　

■スタッフ
監督：ジョシュ・トランク
脚本：マックス・ランディス
原案：マックス・ランディス　& ジョシュ・トランク
撮影：マシュー・ジェンセン
美術：スティーヴン・アルトマン
衣装：ダイアナ・シリアーズ
編集：エリオット・グリーンバーグ
音楽：アンドレア・フォン ・フォースター
製作：ジョン・デイヴィス、アダム・シュローダー
製作総指揮：ジェームズ・ドッドソン