大統領の料理人
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■キャスト カトリーヌ・フロ ジャン・ドルメッソン イポリット・ジラルド アルチュール・デュポン ジャン= マルク・ラトリフ アーリー・ジョヴァー ブライス・フルニエ ジョー・シェリダン フィリップ・ウシャン ローラン・プエトルノ |
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しかし、官邸は独特の儀礼や規律の世界。厨房も料理を美味しくつくることを二の次にした細かい約束事で縛られていた。そのうえ代々、男たちだけで営まれてきたシェフたちのヒエラルキーの中で、オルタンスは完全に“招かれざる客”だった。それでもオルタンスは料理のこと以外は目もくれない。彼らの嫉妬や専横に構わず、美味しい料理をつくることに真摯に豪快に突き進んでいく。 今まで官邸では、食べる人の気持ちを確かめながら料理をつくる料理人はいなかったのだ。それでもオルタンスは挫けない。食事の後の皿の様子、給仕たちの観察、そしていくつものメモを書き、あらゆる方法で大統領の気持ちを直接確かめようとする。
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共同脚本・製作 エチエンヌ・コマール 3 年前のル・モンド紙の記事が、この映画が生まれるきっかけになった。ミシュランスター・シェフでもないごく普通の女性料理人が大統領のために料理をつくっていた、その事実に魅了された。 1970年代〜80年代、女性が社会で独立し活躍することが非常に稀だった頃から、彼女は一人で農場でのフォアグラやトリュフの生産を手がけ、南極からエリゼ宮まで、必要とされる場所ならどこにでも行き、料理をつくった。 厨房や料理の映像化は、極めて重要なことだった。撮影現場には本物の厨房をつくり、本物の三人の料理チームが置かれた。
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■監督:クリスチャン・ヴァンサン 1955年、フランス、パリ生まれ。 『グラマラス・リゾート』(85/未)、セルジュ・ルロワ監督作『密室の渇き』(88)などの編集助手を経て、『恋愛小説ができるまで』(90)で本格的な監督、脚本家としてデビュー。 本作は、フランスで瞬く間にヒットし、ヴァンサンはこの作品で第16回セザール賞の脚本賞、新人監督作品賞を受賞。監督・脚本を担当した作品としては、イザベル・カレ主演の『Quatre etoiles』(06/未)、また脚本担当作品として、セドリック・クラピッシュ監督ロマン・デュリス主演のラブストーリー『パリの確率』(99)などがある。 ■スタッフ 監督・脚本:クリスチャン・ヴァンサン 脚本:エチエンヌ・コマール 撮影:ローラン・ダイアン 美術:パトリック・デュラン 衣装:ファビエン・カタニー 編集:モニカ・コールマン 音楽:ガブリエル・ヤレド 製作:エチエンヌ・コマール、フィリップ・ルスレ |
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(C)2012-Armoda Films-Vendome Production-Wild Bunch-France 2 Cinema
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