ブリングリング
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■キャスト エマ・ワトソン、ケイティ・チャン クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサール タイッサ・ファーミガ、レスリー・マン |
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レベッカやクロエと一緒にナイトクラビングに出掛けたマークは、そこでニッキーとサムに出会う。エンターテイメント業界の大物も集うクラブには、その日、キルスティン・ダンストやパリス・ヒルトンも顔を出していた。写真を撮り、フェイスブックにアップする彼ら。マークは生まれて初めての親友、レベッカに夢中になっていった。 インターネットを見て、パリス・ヒルトンがベガスでパーティーをすると知ったマークとレベッカは、パリスの自宅周辺を地図検索サービスなどで調べ上げ、玄関マットの下から鍵を拾い侵入する。豪奢な家の様子に圧倒されたふたりがそれを吹聴すると、ニッキーは言った。 「僕らは人気者でどこでも歓迎された。ゴージャスなものをたくさん持ってた」
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監督・脚本:ソフィア・コッポラ インタビュー Q:ブリングリングのストーリーを知ってましたか? 「ちらっと聞いていたけど、それほど注意を払っていませんでした。ところがその後、移動中に「ヴァニティ・フェア」誌の記事を読んで、まるで映画のストーリーのようだなと思ったんです。それから記事を執筆したナンシー・ジョー・セールズに会い、彼女が本人たちにインタビューした書き起こし原稿を見せてもらって、このストーリーがとても興味深いコンテンポラリーなものであると感じました。 Q:監督は小さいころからセレブの世界で育ってきた方だと思いますが、ご自身の経験は本作においてどれだけ参考になりましたか? 「セレブ・ポップカルチャーというのは、タブロイド紙にしてもリアリティ番組にしても、現代特有のものだと思います。私が個人的に知っているものではありません。ただ、現代社会の一部としてどんどん大きくなっていっているものだから、とても不思議だと思って興味深く見ています。子供たちの視点から、彼らがそれにいかに影響されたかについて描写し、それを観客に体験してもらえればと思いました」 Q:本作をはじめ、監督はメランコリックで孤立した思春期の女性を描いてきました。このような若い女性たちのどこに共感するのですか? 「私は人々がアイデンティティを追求していく姿にいつも惹かれます。本作ではほとんどのキャラクターがあまり同情できない人物なので、ストーリーに入り込んでいく方法を探さなければなりませんでしたが、この中で最も共感できたのはマークでした。彼を通じて女の子たちと出会い、どのようにして事件に関わっていくようになったのかを描いていきました」 Q:ブリングリングのメンバーたちのことをどう思っていますか? 「私は感情移入しようとしたのであって、善悪の判断をしようとは思いませんでした。彼らがやったことは、悪いことではなかったというつもりはありません。この映画は、家庭でしっかりとした価値観を与えられていない子供たちが、文化というものにいかに感化されうるかを描いているのです。観客にはそれぞれの判断をしてもらいたいと思います」
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■監督:ソフィア・コッポラ 1971年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。幼い頃から父フランシス・フォード・コッポラの監督作品に女優として出演。90年代にはデザイナーとして自身のブランド「MILKFED.」をたちあげるなど、「がーリー・カルチャー」を牽引した。短編「Lick the Star」(98)を手がけた後、ジェフリー・ユージェニデスの小説を脚色した「ヴァージン・スーサイズ」(99)で長編監督デビュー。2作目「ロスト・イン・トランスレーション」(03)でアカデミー監督賞、作品賞、脚本賞にノミネートされ、脚本賞を受賞。 第3作は「マリー・アントワネット」(06)、第4作「SOMEWHERE」(10)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)を受賞。 ■スタッフ 監督・脚本:ソフィア・コッポラ 原作:ナンシー・ジョー・セールズ 撮影:ハリス・サヴィデス、クリストファー・ブローヴェルト 美術:デザイン:アン・ロス 衣装:ステイシー・バタット 編集:サラ・フラック 音楽:ブライアン・レイツェル |
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