オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
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■キャスト トム・ヒドルストン ティルダ・スウィントン ミア・ワシコウスカ ジョン・ハート |
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アダムとイヴは愛を交わしながら、音楽について、彼らが“ゾンビども”と呼ぶ人間たちが犯した歴史上の蛮行について話す。少し眠ったあと、車に乗って夜の散歩へ。パッカード工場跡の廃墟、ジャック・ホワイトの生家、そして元ミシガン劇場の跡地を案内するアダム。 再びアパートに戻り、チェスに興じる二人。何世紀も前の昔話を交わしながら、イヴはアダムにこう伝える。「あなたのヒーローのマーロウがよろしくと」。マーロウとは、クリストファー・マーロウ。人間の歴史上では16世紀末に死んだとされているこの異端の作家は、いまはタンジールに“キット”という名で身を潜めていた。 そんな二人の穏やかで堕落した悦楽の日々は、まもなくひとりの闖入者によって掻き乱されてしまう。イヴの妹のエヴァがL.A.からアダムのアパートを突然訪ねてきたのだ。アダムは87年前にパリでエヴァが起こした“ある一件”の怒りがまだ収まらなかったが、このずうずうしい厄介者はすっかり居ついてしまう。 まもなく事件は起こった。三人でライヴハウスに出向いたあと、エヴァはそこで出会ったイアンをアパートに連れ帰り、酔っ払った彼の血を吸ってしまったのだ。妹を庇っていたイヴも「なんてことを! いまは21世紀なのよ」と激昂し、彼女をアパートから追い出す・・・
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■プロダクション・ノート 2013年カンヌ国際映画祭公式記者会見より ―あなたの音楽に対する個人的な関係性と、映画内にはかなりたくさんの音楽が出てきますが、あなたがとられた戦略は? ジム:音楽は非常に、非常に大切です。第一に音楽の核となるのは、ジョセフ・ヴァン・ヴィセムです。彼は作曲家であり、リュート奏者であり、ギター奏者であり、アヴァンギャルド作曲家であり、ある種の、とりわけリュート音楽の音楽史家であり、でも彼はまたアヴァンギャルドな、ロックン・ロールな側面も持っており、彼には本当にたくさんの才能があります。
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■監督・脚本:ジム・ジャームッシュ 1953年、アメリカ、オハイオ州生まれ。作家を目指してコロンビア大学で英文学を専攻。ニューヨーク大学大学院映画学科に進み、卒業制作の『パーマネント・バケーション』(80)が話題となり、第2作目『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)で1984年カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞。 主な作品、『ダウン・バイ・ロー』(86)、『ミステリー・トレイン』(89)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)、『デッドマン』(95)(1996年ニューヨーク映画批評家協会賞撮影賞受賞)、『イヤー・オブ・ザ・ホース』(97)、『ゴースト・ドッグ』(99)、『コーヒー&シガレッツ』(03)、短編「女優のブレイクタイム」(短編集「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」に収録)(02)、『ブロークン・フラワーズ』(2005年カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞)、『リミッツ・オブ・コントロール』(09)など。 ■スタッフ 監督・脚本:ジム・ジャームッシュ 撮影:ヨリック・ルソー 美術:マルコ・ビットーナ・ロッサー 衣装:ビナ・ダイヘレル 編集:アフォンソ・ゴンサルヴェス 音楽:ジョセフ・ヴァン・ヴィセム プロデューサー:ジェレミー・トーマス、レインハード・ブランディング |
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(C)2013 Biancafilm Licensed by RAI S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved. 英題:ONLY LOVERS LEFT ALIVE |
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