ラヴレース
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■キャスト アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、 シャロン・ストーン、ジェームズ・フランコ、 クロエ・セヴィニー、クリス・ノース ほか |
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たった7日間で撮影されたリンダの主演映画『ディープ・スロート』は、1972年に全米公開され、記録的な大ヒット作となった。「リンダ・ラヴレース」というポルノ女優となった彼女は、一躍スーパースターに―となる。パーティ会場でも「プレイボーイ」編集長のヒュー・ヘフナーやサミー・デイヴィス・Jr.といった有名人から賞賛されるほどの人気者となり、70年代の解放的な「セックス革命のシンボル」として祭り上げられていく。 しかし、その6年後、チャックと別れ、ニューヨークで新生活を始めたリンダは、自伝本を書くために、出版社を訪れる。これから書こうとする内容の真偽を証明するため、彼女はポリグラフのテストを受ける。そこで語られるのは、長年メディアによって捏造されてきた「リンダ・ラヴレース伝説」の裏で起こっていた「衝撃の真実」だった。夫のチャック・トレイナーから日常的に受けていた家庭内暴力、逃げ出したくても逃げられなかった屈辱的な日々。思い返すのも苦しい出来事ばかりだが、リンダは、同じ状況で苦しんでいる多くの女性たちのために、すべてを正直に語る道を選んだ・・・
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1972年に全米公開された『ディープ・スロート』は、ちゃんとしたストーリーのある初の一般劇場用ポルノ映画として、社会現象となるほどの大ヒットを記録した。そこで主演を務めたのは、当時まったく無名だったリンダ・ラヴレース。それまでのグラマラスなポルノ女優とはひと味違う「隣の女の子」的な魅力と、誰もが驚く性的な「秘技」を持ち合わせていた彼女は、アメリカのみならず、世界中に旋風を巻き起こし、70年代の「性の解放」を象徴する伝説のポルノ女優として、今なお語り継がれている。 ロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマンが撮ったドキュメンタリー映画のファンだったプロデューサー陣は、隠された真実をとことん追求していくこの監督コンビの創作姿勢が、本作にぴったりだと考えた。「彼らだったら、このセンセーショナルな題材を、ちゃんとしたジャーナリストの視点で、誠実に掘り下げてくれるだろうと思ったんだ」と共同プロデューサーの1人であるジム・ヤングは回想する。 エプスタイン&フリードマンの監督コンビにとっての出発点は、リンダ・ラヴレースの人生で起こった様々な事件の中で、どこに焦点を当てるかを探し出すことだった。結局、彼らは本作のリンダのストーリーを、支配的で信仰深い母親と暮らしていたころにまで遡って描くことに決めた。
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■監督 ロバート・エプスタイン: 1955年生まれ。70年代後半にサンフランシスコを拠点にドキュメンタリー映画を作り始め、84年の監督作『ハーヴェイ・ミルク』(78年に暗殺されたゲイの政治家/社会運動家の生涯を追った作品)で、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。 ジェフリー・フリードマン: 1951年生まれ。70年代に『エクソシスト』(73)、『レイジング・ブル』(80)などの編集補助としてキャリアをスタート。 2人は、89年の『Common Threads:Stories from the Quilt』(アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞)で初めてコンビを組み、『セルロイド・クローゼット』(95)、『刑法175条』(00)などのドキュメンタリー映画を共同監督で発表しつづけている。ビートニク詩人、アレン・ギンズバーグの若き日を題材とした『Howl(原題)』(10)では初のフィクション・ドラマ作品にも挑戦した。 ■スタッフ 監督:ロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン 脚本:アンディ・べリン 撮影:エリック・アラン・エドワーズ 美術:ウィリアム・アーノルド 衣装:カリン・ワグナー 編集:マシュー・ランドン 音楽:スティーヴン・トラスク 製作総指揮:アヴィ・ラーナー、ダニー・ディムボート 製作:ハイディ・ジョー・マーケル |
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原題:LOVELACE 配給:日活
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