home
home

 

ミツバチの大地
More Than Honey

2014年5月31日(土)より、岩波ホールにてロードショー!!
他、全国順次公開予定ー


■ドキュメンタリー
 マークス・イムホーフ監督は、世界中でミツバチが大量に死んだり、失踪している事実を知り、その原因を求めて旅に出る。
その旅は、スイスの山岳地方に住む養蜂家にはじまり、世界中へと広がっていく。アメリカでは、ミツバチが受粉のために全米を農園から農園へと長距離輸送されていく姿を取材し、オーストリアでは、女王蜂を育て世界中へ発送している一家に会う。

 中国の一地方では、文化大革命のときにミツバチを退治したため、花の受粉を人間が行っている姿をとらえ、米・アリゾナ州では、キラービーの養蜂家に会う。そしてミツバチの驚くべき知能と社会的な共同生活について、ドイツの研究者にインタビューする。

 旅の最後の地は、イムホーフ監督の娘家族のベア・イムホーフ夫妻が研究をすすめるオーストラリアである。ここでは、ミツバチの大量死が始まっていない。彼らは太平洋に浮かぶ孤島に人工交配させたミツバチを放っている。果たしてこの島は、ミツバチにとってノアの箱舟になるのだろうか?


 

 


■キャスト
フレッド・ヤギー、ジョン・ミラー、
ランドルフ・メンツェル教授、ハイドルン・シンガー、
ライネ・シンガーほか
       
 




       


■プロダクション・ノートより

マークス・イムホーフ監督 インタビュー


ミツバチは代々、私の家族を養ってくれました。祖父の缶詰工場は、ミツバチのおかげで存在していたのです。祖父はミツバチの巣箱が果物とベリーの庭に置いてある理由を教えてくれました。「人が口にする食物の三分の一は、ミツバチがいなければ存在できない」と。

それなのに今、世界中でミツバチが消滅しつつあります。ニュースでは、その原因は謎とされています。私はその答えを見つけるために、旅に出ることにしました。ミツバチとその秘密に溢れた群れ=超個体は、旅を進めれば進めるほど、映画の主役としての存在感を増してゆき、人間より大きな役割を担うようになりました。この映画で私が狙ったのは、いま何が起きているかを観客にわかってもらえるようにすること、そしてグローバル経済が小さな昆虫に加えているプレッシャーに注意を促すことでした。


 

 









■監督:マルクス・インホフ 
1941年、スイス、ヴィンタートゥール生まれ。チューリッヒで、ドイツ文学、美術史、歴史を学ぶ。チューリッヒ劇場でレオポルト・リントベルクの助手を経た後、チューリッヒデザイン大学の映画部門で学ぶ。
1980年に、「Das Boot ist voll (ボートは満員だ)」がベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。オスカーで最優秀外国語映画賞にノミネート。1986年に「Die Reise (旅)」で、ベルンヴァルド・ヴェスパーの赤軍派をモデルにした小説を映画化。1990年に「Der Berg(山)」を共同制作。映画以外に、オペラ、演劇作品の演出でも活躍。


■スタッフ
監督・脚本:マークス・イムホーフ
撮影:ヨーク・イェシェル、アッティラ・ボア
編集:アンネ・ファビーニ
音楽:ペーター・シェーラー
プロデューサー:トーマス・クーフス、ヘルムート・グラッサー、ピエール・アラン・マイヤー、マークス・イムホーフ
     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://www.cine.co.jp/detail/0122.html

(C) 2012 zero one film / allegro film / Thelma Film & Ormenis Film

原題:More Than Honey
2012年/ドイツ・オーストリア・スイス合作/ドイツ語・英語・中国語/91分/アメリカンビスタ
日本語字幕:
配給:シグロ