リスボンに誘われて
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■キャスト ジェレミー・アイアンズ、メラニー・ロラン、ジャック・ヒューストン、 マルティナ・ゲデック 、トム・コートネイ 、アウグスト・ディール、 ブルーノ・ガンツ、シャーロット・ランプリン |
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座席に着くなり、『言葉の金細工師』と題された本を読み進み、深い感銘を受ける。ライムントはリスボンに降りると、この本の著者アマデウ・プラドに会いに行く。しかし、アマデウが亡くなっていたことを知ったライムントは、彼の妹や親友、教師に話を聞き歩き、その半生を紐解いていく。医者として関わったある事件、危険な反体制運動への参加、親友を裏切るほどの恋。アマデウの素顔が明らかになるにつれ、色彩に乏しかったライムントの人生も色鮮やかに輝いていく・・・ ※ ※ ※
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■プロダクション・ノートより 監督・脚本:ビレ・アウグスト インタビュー Q.小説で描かれている文学的かつ哲学的な要素を、どのようにして映像で表現しましたか? A.映画は物語を感情的に伝える媒体で、本は知的に伝える媒体です。主人公のライムント・グレゴリウスが、その2つを繋ぐ役割を担っています。とても内向的な人間で、他人との関わりを好まず、繋がりがあるのは自分の生徒たちだけ。しかし橋の上で女性と出会い、そこで見つけた本に導かれるようにしてリスボンへ行き、新しい世界を発見します。旅に出て、自分自身を見つめ、人々との出会いの中で彼は変わっていきます。結果として、ナレーションは少なくなりました。 Q.撮影自体も旅でしたか? A.そうですね、常に変化し続けていました。撮影シーンに関するアイデアをもって現場に来ても、撮影中にその考えが間違っていたことに気づくということがありました。撮影済のシーンを夜に編集していると、作品への感情が生まれるだけでなく、それを修正することができます。さらに役者たちのおかげで違った視点から作品を見ることができるのです。映画の撮影は進行形で進んでいくから、まさしく旅みたいでした。 Q.時代によって違った見せ方がありますか? A.いや、そういうのは陳腐だと思いますよ。最近の観客は知識が豊富だから、彩度を変えたりモノクロにしたりして過去の物語だと示す必要はありません。『めぐりあう時間たち』という素晴らしい映画のように、私たちはただ2つの時代を行き来しているだけです。大好きな映画の1つである『ゴットファーザー』では、たくさんのフラッシュバックが同じスタイルで使われています。『リスボンに誘われて』では、1つの物語を1つの特別な雰囲気で伝えているんです。
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■監督:ビレ・アウグスト 1948年、デンマーク出身。71年に映画学校を卒業した後、撮影技師としてキャリアをスタート。78年、『Honning mane』で監督デビュー。『ペレ』(87)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。イングマール・ベルイマンの両親を描いた『愛の風景』(92)で2度目のパルム・ドールを受賞。 代表作は『愛と精霊の家』(93)、『レ・ミゼラブル』(98)、『それぞれのシネマ ―カンヌ国際映画祭60回記念制作映画―』(07)、『マンデラの名も無き看守』(07)など。 ■スタッフ 監督:ビレ・アウグスト 原作:パスカル・メルシエ「リスボンへの夜行列車」(早川書房刊) 脚本:グレッグ・ラター、ウルリッヒ・ハーマン 撮影:フィリップ・ツンブルン 美術:アウグスト・メイヤー 衣装:モニカ・ジェイコブス 編集:ハンスヨルク・ヴァイスプリッヒ 音楽:アンネッテ・フォックス |
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(C) 2012 Studio Hamburg FilmProduktion GmbH / C-Films AG / C-Films Deutschland GmbH / Cinemate SA. All Rights Reserved. 原題:Night Train to Lisbon
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