イヴ・サンローラン
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■キャスト ピエール・ニネ ギョーム・ガリエンヌ シャルロット・ルボン ローラ・スメット ニコライ・キンスキー ルーベン・アルベス アストリッド・ウィットノール |
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軍の召集により、フランス陸軍入隊から1カ月経たない内に、ストレスに心を打ち砕かれたイヴは神経衰弱のため、軍の精神病院に入院する。除隊後、病気を理由にディオール社から契約を打ち切られるイヴ。戦おうとするピエールに、イヴは「僕たちのメゾンを持とう」と提案、「デザインで自分を表現するために、君と生きていく」と宣言するイヴに、ピエールも心を決める。 イヴが精神病院で治療を受けたことが世間に広まり、出資がなかなか集まらない。1961年、ピエールの努力が実り、ヴィクトワールの尽力もあり、イヴ・サンローラン社を設立。遂に第1回のコレクションが幕を開ける。皆に促されて最後に出て行くイヴに、熱狂的な拍手が贈られる。「退屈だ」とけなすメディアもあれば、「モードの天才」と讃える者もいる。常にプレッシャーと闘ううちに、精神が擦り切れて行くイヴ。彼を守ろうとするピエールの干渉に耐えられないこともあった。 スランプに陥ったイヴは、ある日モンドリアンの画集を見て、天啓を受ける。溢れるようにアイディアがわき、1964年“モンドリアン・ルック”が誕生。アメリカへの進出も果たす。そして1966年“スモーキング”を発表、女性にタキシードを着せたパンツスーツを生み出す。満を持して手掛けたプレタポルテのブティック、リヴ・ゴーシュも大ヒット、ウォーホルの絵に描かれ、まさに時の人となる。 だが、ファッション界のトップに駆け上ったイヴの口から出た言葉、それは──「孤独だ」。新たなるミューズ、ルル・ド・ラ・ファレーズと出会い、日々のストレスから逃れようと仲間たちと快楽におぼれていく。魅力的な愛人、ジャック・ド・バシェールと出会ったのもその時。アルコールと薬で魂の痛みを麻痺させながらクリエーションを続けるイヴ・・・ ※ ※ ※
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■プロダクション・ノートより 監督・脚本:ジャリル・レスペール インタビュー 僕はもともとクラシックで強烈な恋愛映画を撮りたいと考えていた。その一方で、自分の夢を叶えるために一生懸命頑張っている人々を描きたいという思いもあって、イヴ・サンローランに行きついたわけなんだ。 自分の夢や、自分がサバイバルするために苦しみながらも創造をする必要性、でもそのクリエーションによってさらにまた自分が苦しむことになる、といったパラドックスを描きたかった。そしてそんなクリエイターと出会って彼を支える――ここではそれがピエール・ベルジュなわけだけれど、そんな人々の姿を描くことにも惹かれた。僕にとって彼らの関係のユニークなところは、お互いを見るというよりは、ふたりで同じ方向を見ているという点だった。
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■監督:ジャリル・レスペール 1976年、パリ生まれ。19歳のとき、俳優の父に同行したオーディションで、父と子を演じる俳優を探していたローラン・カンテに見いだされ、その短編で映画デビューを果たす。 4年後、カンテ監督と組んだ三作目の作品『ヒューマン・リソース』に主演し、セザール賞有望新人男優賞を受賞。その後もブノワ・ジャコの『Sade』、アラン・レネの『巴里の恋愛協奏曲』等、順調にキャリアを積むと同時に、映画制作にも興味を示す。短編制作を経て、2004年にブノワ・マジメルを主演に迎えた『24 Mesures』で初長編監督デビュー。本作が3本目の長編となる。 ■スタッフ 監督・脚本:ジャリル・レスペール 脚本:マリー=ピエール・ユステ、ジャック・フィエスキ 原作:ローレンス・ベナム著『イヴ・サンローラン』 撮影:トマス・ハードマイヤー 美術:アリーヌ・ボネット 衣装:マデリーン・フォンテーヌ |
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(C)WY productions-SND-Cinéfrance 1888-Herodiade-Umedia 原題:Yves Saint Laurent
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