美女と野獣
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■キャスト ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ、 アンドレ・デュソリエ、イボンヌ・カッターフェルト |
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思わず一輪手折った彼に、突然、黒く大きな影が襲い掛かる。「俺の一番大切なものを盗んだな、この恩知らず!」と怒りに燃えているのは、見るも恐ろしい野獣だった。 翌朝、意を決したベルは、「ママは私を産んで死んだ。私のせいでパパまで失いたくない」と、父が野獣に教えられた呪文を馬に囁く。すると、森の木々が道を開き、馬に乗ったベルは城へと導かれるのだった。
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多くの人に、ディズニー版長編アニメーション映画として知られている「美女と野獣」だが、元をたどればこのおとぎ話は1740年にフランスのヴィルヌーヴ夫人により執筆された数百ページに及ぶ物語が最初だと言われている。 フランス文化のDNAの一部とも言える“おとぎ話”の映画化を手掛けたいと熱望していたクリストフ・ガンズ監督は、元祖・ヴィルヌーヴ夫人版の物語を深く探求し、今まで絵本、アニメーション、映画、ミュージカルなど様々な形で描かれてきた「美女と野獣」に、まだほとんど取り上げられていないエピソードがあることに気付く。 ベルの父や二人の姉の性格、また王子が呪いをかけられた理由については、ほぼ触れられていないのだ。
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■監督:クリストフ・ガンズ 1960年、フランス、アルプ=マリティーム生まれ。 10代の頃から、8ミリで自主映画の制作を始める。パリの映画学校IDHECで学び、短編『Silver Slime』(81)を監督。 80年代初期に映画雑誌を創刊し、批評家としても活動する。その後、オムニバス映画『ネクロノミカン』(93)の一話で、劇場映画監督デビュー。 日本のコミックを映画化した日仏合作の『クライング・フリーマン』(96)を手掛け、01年、ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチらが出演した『ジェヴォーダンの獣』で、国際的にも注目される。 06年、日本のコナミの大ヒットゲームを映画化した『サイレントヒル』の映像で高く評価される。 ■スタッフ 監督・脚本:クリストフ・ガンズ 撮影:クリストフ・ボーカルヌ 美術:ティエリー・フラマン 衣装:ピエール=イヴ・ゲロー 編集:セバスティアン・プランジェール 音楽:ピエール・アデノ クリーチャー・デザイン:パトリック・タトポロス |
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原題:La Belle et La Bete |
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