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ニューヨークの巴里夫(パリジャン)
Casse-téte chinois

2014年12月6日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国公開


■ストーリー
 40歳になったグザヴィエは、妻ウエンディと2人の子供とパリに暮らし、小説家としてもまずまずの成功を収めていた。今も新作小説について、編集者と打ち合わせの日々。このまま人生順風満帆のはずだった。

 ところが、かつての留学仲間で親友であるレズビアンのイザベルから精子提供を頼まれ、父親になることを承諾したことがウエンディにバレ、気まずい雰囲気に。そんな中、NY出張から戻ってきたウエンディに、向こうで好きな人ができたと告白され、唖然としたまま、いきなり別居を言い渡される。

 


■キャスト
ロマン・デュリス
オドレイ・トトゥ
セシル・ドゥ・フランス
ケリー・ライリー

 




       

 

 さらにウエンディは、子供を連れてNYに移住したいと言い出す。これまでの10年、英国人の自分が結婚してパリに住んできたが、そんな犠牲や我慢も限界だとまで言い出される始末。混乱したままグザヴィエは、パリを離れたくない、NYに行きたくないと渋る息子を「NYで暮らせるなんてついてるぞ」と説得する。3人がNYへ旅立ち、寂しさを噛みしめていたある日、ウエンディから“制服のあるセレブ校”に子供を通わせると聞いた彼は、「自分の教育方針と違いすぎる、制服なんてありえない」激怒。今はNYでレズビアンの恋人と暮らし、グザヴィエの子供を授かって妊娠中のイザベルを頼り、NYへと飛んでいく・・・

※   ※   ※

 

       
 




       


■プロダクション・ノートより

監督・脚本:セドリック・クラピッシュ インタビュー

Q:シリーズ最新作ですが『ロシアン・ドールズ』を公開した年に、製作を発表されましたよね。このシリーズへの愛情を感じます。

そう、本当にこのシリーズを愛している。『スパニッシュ・アパートメント』を撮影した時は、続編のことなんか考えていなかった。その後、出演者や製作陣、スタッフと話す機会があり、その度に「続編は?」と聞かれていたこともあって、いつしか自分でも「続編をやらないのか?」と思うようになっていたけれど、現実的には考えていなかった。

その2年後に『ロシアン・ドールズ』のアイデアを思いついて、その時初めて自分があの時と同じ役者、スタッフとまた仕事がしたいと思ってることがわかったんだ。何より、彼らのその後が自分でも観たかったんだ。

サンクトペデルブルクで『『ロシアン・ドールズ』の撮影は終了したが、その時にはこの物語を3部作に決意していた。しかし、実現には時間がかかるだろうと思っていた。少なくとも10年の月日が経っていなければ、物語は面白くならないだろう。

僕は出演者が歳を重ね、過去や彼らの人生を語り合い、これからどうして生きていこうと思うまでを観たいと思ったんだ。彼らは親になる。そしてそのことで物語りはより面白くなる。役者たちも実際の人生において子供を持つだろうし、その経験もまた映画に出てきたら面白いだろうと思った。特にロマンには、それを願っていた。彼に子供ができていなかったら、この作品はできていなかったかもしれないよ。

(プレス資料より)

 

 









■監督:
セドリック・クラピッシュ 

1961年パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。リセ・ロダンで学び、哲学を専攻した後、ジャン・ナルボニについて映画を学ぶ。
82年渡米、翌年ニューヨーク大学の映画学科に入学、85年フランスに戻り、レオス・カラックスの作品スタッフなどを務める。1992年、初の長編映画『百貨店大百科』でセザール賞にノミネートされ、注目を集める。
その後、『猫が行方不明』(96)でベルリン国際映画祭の映画批評家協会賞を受賞。
主な監督作品は、『青春シンドローム』(94)、『リュミエールと仲間たち』(95)、『家族の気分』(96)、『パリの確立』(99)、『スパニッシュ・アパートメント』(01)、ロシアン・ドールズ』(05)、『PARIS』(07)、『オーレ・デュポン 輝ける一瞬に』(10)、『フランス、幸せのメソッド』(11)、『ニューヨークの巴里夫』(13)。



■スタッフ
撮影:ナターシャ・ブライエ
美術:ロシェル・バーリナー、マリー・シェミナル
衣装:アンヌ・ショット
編集:アン=ソフィー・ビヨン
音楽:ロイク・デュリー
製作:ブルーノ・レヴィ

     

 

 

   


■オフィシャルサイト
http://nyparisian.ayapro.ne.jp

(C)2013 Ce Qui Me Meut Motion Picture - CN2 Productions - STUDIOCANAL - RTBF - France 2 Cinema

原題:Casse-téte chinois
2013年 /フランス・アメリカ・ベルギー合作 /英語、フランス語/アメリカン・ビスタ/117分/
日本語字幕:寺尾次郎
配給:彩プロ