グローリー 明日への行進
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■キャスト デヴィッド・オイェロウォ トム・ウィルキンソン キューバ・グッティング・Jr. カーメン・イジョゴ ロレイン・トゥーサント ティム・ロス オプラ・ウィンフリー テッサ・トンプソン ほか |
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1965年、リンドン・B・ジョンソン大統領に黒人の選挙権を保障する法律を求めて拒絶されたキング牧師は、黒人差別が最も根深いアメリカ南部アラバマ州のセルマを次の戦いの地に決めて下見に向かう。到着するなり、見知らぬ白人に殴られるキング牧師。そんな彼の動きをFBIは逐一監視していた。 セルマに発つ前夜、子供を殺すという脅迫電話を受けても気丈に振る舞うキング牧師と妻のコレッタ。だが、本当は不安に震えるキング牧師は、友人のゴスペル歌手マヘリア・ジャクソンが電話口で歌うゴスペルに救いを求める。 同志たちとセルマに到着したキング牧師は一転、パワフルなスピーチで何百人もの聴衆を鼓舞する。彼の作戦は非暴力、ひたすらデモ行進と交渉だ。ただし真の狙いは、白人たちが法を踏み外すこと。そうすれば全国的なニュースになり、世論を掴めば、ホワイトハウスも動かせる・・・・
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監督インタビュー これまでメジャー映画において、キング牧師の人生や投票権運動が主題として扱われたことは1度もなかった。その驚きの事実を受け、デュヴァネイは是が非でもこのストーリーを語らねばならないと感じ、同時にキング牧師という神聖不可侵の偶像の覆いを剥ぎ取り、彼を血の通う生身の人間─欠点や迷いを抱えながらも、周囲の人々の尽力によって支えられた不屈の闘志を持つ人間として描き出したいと思った。 「キング牧師の死後50年の間に、彼を主役にした長編映画が1本も作られなかったというのには、唖然とするわ。でも今ここまで辿り着くことができて本当に良かった。私たちは、キング牧師というと聖人的なイメージを思い浮かべがちね。でも彼はまず1人の人間だった。周囲と複雑な関係を持つ、きわめて人間くさい人間だったの。そして、私たちが今日享受している自由のために闘って、39歳で亡くなった1人の男だった。彼の神話化された人物像を解きほぐせば、彼の精神力は、私たちが自らの内に持つものなんだと気がつくはずよ」デュヴァネイはそう語る。 キング牧師を演じたオイェロウォは、リサーチの過程で多岐にわたる公民権運動の英雄たちと会い、知られざるキング牧師の姿に光を当てることに成功した。「キング牧師と非常に近しい存在だったアンドリュー・ヤング国連大使と会うことができたのは最高の栄誉だ。彼はいかにキング牧師がユーモアにあふれ、イタズラ好きで、笑うことが好きな人だったかを語ってくれた。
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■監督・製作総指揮:エヴァ・デュヴァネイ 1972年アメリカ生まれ。脚本、製作、監督、インディペンデント映画の配給を手掛けている。初の長編監督作品であるヒップ・ホップ・ドキュメンタリ『This Is The Life』(08)で、トロント国際映画祭、ロサンゼルス映画祭、シアトル国際映画祭で観客賞を受賞。10年、『I Will Follow』で、脚本、製作、監督を務め、アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞の脚本賞を受賞。 12年に『Middle of Nowhere』でサンダンス映画祭の監督賞、アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞の脚本賞・音楽賞・インディペンデント映画賞などを受賞。13年に、ファッション・フェア向け映画として、プラダとタッグを組み『The door』と『Say Yes』を監督、その他ABCのドラマ・シリーズ『スキャンダル3 託された秘密』(13-14)を監督。 ■スタッフ 監督:エヴァ・デュヴァネイ 脚本:ポール・ウェブ 撮影:ブラッドフォード・ヤング 美術:マーク・フリードバーグ 衣装:ルース・E・カーター 編集:スペンサー・アベリック 主題歌:「Glory」 コモン&ジョン・レジェンド |
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(C)2014 Pathe Productions Limited. All rights reserved. 原題:SELMA 2014年/アメリカ/128分/シネスコ/5.1chデジタル 日本語字幕:寺尾次郎 配給:ギャガ
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