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JAKUCHU

若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会

2007年5月13日(日)-6月3日(日)
相国寺承天閣美術館



 相国寺は1392年、足利義満によって建立。臨済宗相国寺派の本山で、春屋妙葩、鳳林承章らの高僧、周文(禅僧・画僧)や雪舟(水墨画家・禅僧)ら、日本を代表する人々の集まった寺院です。
 本展は開基足利義満600年忌記念として、分蔵されていた伊藤若冲の「釈迦三尊像」(相国寺蔵)と最高傑作「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)全33幅が120年の時を超えて再会、公開されるものです。
 また、若冲の「葡萄図襖絵」(鹿苑寺蔵)や新発見作品など、合計約80点の作品が公開されます。
 


 

     
伊藤若冲
《雪中錦鶏図》(動植綵絵30幅の内)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
 
         

   
伊藤若冲
《牡丹小禽図》(動植綵絵30幅の内)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
 
伊藤若冲
《菊花流水図》(動植綵絵30幅の内)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
伊藤若冲
《群鶏図》(動植綵絵30幅の内)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
伊藤若冲
《老松白鳳図》(動植綵絵30幅の内)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵

伊藤若冲
鹿苑寺大書院障壁画
《竹図襖絵》部分 重要文化財
鹿苑寺(金閣寺)蔵
 

若冲は京都・錦小路の大きな青物問屋の長男として生まれながらも商売を好まず、ひたすら絵を描くことだけを好んで絵に没頭していました。
 この時期に相国寺の第113世の住持を務めた梅荘顕常(大典禅師)と知り合います。若冲は大典の人格、学識に傾倒して、在家のままで禅の修業に励んだほどでした。
 若冲が古画を模写した「釈迦如来像」「文殊菩薩像」「普賢菩薩像」の3幅と、仏を取り巻くさまざまな動植物が極彩色で描かれた「動植綵絵」は、若冲が40代前半から50代前半の10年間を費やして描きあげ、亡き両親と弟、そして自分自身の永代供養を願って相国寺に寄進したものです。しかし、このうち「動植綵絵」は、明治22年(1892)に皇室に献納され、以来33幅が一堂に展示されたことはありませんでした。
 今年は、相国寺の開基、足利義満の没後60年にあたります。この記念として「動植綵絵」を宮内庁三の丸尚蔵館より借り出し、「釈迦三尊像」との120年ぶりの再会が実現したものです。

テキストはプレス資料より抜粋し、転載。

詳細・お問い合わせ

http://jakuchu.jp/jotenkaku