ランジェ公爵夫人
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■キャスト ジャンヌ・バリバール ギョーム・ドパルデュー ビュル・オジエ ミシェル・ピッコリ アンヌ・キャンティノー マルク・バルベ |
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モンリヴォー将軍を毎晩自分の屋敷に訪問させ、恋心をもてあそびながら、自分には指一本触れさせない公爵夫人。やがて、夫人の思わせぶりな態度に、モンリヴォー将軍は反撃に転じる。 ※ ※ ※
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Q:バルザックのどこに魅力を感じているのですか? バルザックの映画化については、毎回、その経路が異なっているのですが、最初にバルザックをとり上げた『アウト・ワン』の当時、私はまだバルザックをきちんと理解できていませんでした。というのも、当時の私は、バルザックを読む術を体得できてなかったのです。『アウト・ワン』のもとになったのは「十三人組物語」ですが、かなりの部分、原作を離れて俳優たちの即興に任せてしまっています。しかしながら、その後、「暗黒事件」とめぐり逢ったのをきっかけに読み直しました。すると、バルザックの天才的な作品構成に気づき、また、フラッシュバックの最初の発明者であることにも気づいたのです。
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>>> ジャック・リヴェット監督が、フランスの文豪バルザックの名作を忠実に映画化した文芸作品。19世紀初頭パリの貴族社会を舞台に、男と女の普遍的な関係を描き出す。重厚感のある作品。 階級批判や、女性の男性に対するスタンスの設定が、今に通じるものがありそうなところが普遍的といわれるところかもしれない。ピエール・サルヴァドーリ監督のコメディ作品『プライスレス』と比較してみるとおもしろい。 秘密結社のアイコンも(時計と修道院の床に?)さりげなくクローズアップされるので、探してみると楽しい。 (JS)
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'56年には、短編『王手飛車取り』を発表。長編を撮る機会になかなか恵まれず、'58年に撮影を開始した『パリはわれらのもの』は'60年に完成。’66年、第2作『修道女』を完成させるがフランス国内では上映禁止になる。'68年には『狂気の愛』、'70年には12時間にわたる長大な『アウト・ワン』を撮り、実験的な手法を駆使した作品によって評価を集め、'74年『セリーヌとジュリーは舟でゆく』、'75年『デュエル』などの傑作を発表。 |
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2006年 /フランス、イタリア合作/35mm/137分/1:1.85/カラー 字幕翻訳:寺尾次郎 配給: セテラ・インターナショナル (C) 2006 Pierre Grise Productions - Arte France Cinema - Cinemaundici |
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テキストはプレス資料より抜粋して転載。
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