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■ワークショップ・講演 ■books ■about |
a Berenice Abbott Ansel Adams Diane Arbus Eugene Atget Richard Avedon |
b Lewis Baltz Bernd and Hilla Becher Guy Bourdin Bill Brandt BRASSAI |
c Henri Cartier-Bresson Robert Capa Imogen Cunningham |
d Thomas Demand Robert Doisneau |
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e William Eggleston Arthur Elgort Elliott Erwitt Walker Evans |
f Robert Frank Lee Friedlander |
g Andreas Gursky |
h Horst |
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k Michael Kenna Andre Kertesz Osamu Kanemura/金村修 |
m Daido Moriyama / 森山大道 Joel Meyerowitz |
n Helmut Newton Nadar |
p Irving Penn |
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s August Sander Stephen Shore Hiroshi Sugimoto/杉本博司 |
t Wolfgang Tillmans Andrei Arsenyevich Tarkovsky |
w Jeff Wall Andy Warhol Bruce Weber |
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Berenice Abbott |
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Changing New York / Berenice Abbott / ベレニス・アボット (1898-1991) |
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Ansel Adams |
Ansel Adams at 100 / Ansel Adams アンセル・アダムス (1902-1984) サンフランシスコ生まれ。エドワード・ウエストン,イモジン・カニンガムらと写真集団F/64を結成。あるがままの自然、人物作品を核としたストレートフォトグラフィーを目指しました。 ヨセミテをはじめとする西海岸の風景を精緻に描写した作品が知られている。環境に対する真摯なまなざしは、後の環境保護活動へと連なっています。 Ansel Adams at 100 は、サンフランシスコ現代美術館によって開催された企画展のカタログ。MoMAの写真部門ディレクターJohn Szarkowskiがテキストを寄せています。 |
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Diane Arbus |
.diane arbus. / Diane Arbus ダイアン・アーバス (1923-1971) ニューヨーク、裕福なユダヤ人家庭に生まれ、48歳で自ら生涯を閉じています。双子や、身体的な特徴を持った人々を静観するように描写した作品で知られています。彼女は、1960年ごろから、エスクワイヤ、ニューヨークタイムズ、ハーパスバザーなどの作品を提供しますが、63年ごろから自らの作品制作に焦点を絞っていきました。 写真家リセット・モデルに教えを受けたことで、作品の方向性が確かなものになっていったようです。この写真集は、1972年MOMAの回顧展で出版された代表的な作品集。被写体に対する敬虔なまなざしと類型的ともとれる描写は、個々の特徴を際立たせ、観る人の視点と知性に挑戦するかのようです。 Amazonへのリンク→ Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph) Diane Arbus: Magazine Work エスクワイヤ、ハーパースバザーなどの雑誌に提供された作品集。 Amazonへのリンク→ Diane Arbus: Magazine Work |
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Eugene Atget |
Unknown Paris / Eugene Atget ユージェーヌ・アジェ (1857-1927) フランスに生まれたアジェは、19世紀末のパリを克明に記録した写真家として知られています。 船員や役者といった職業を経て、1890年ごろからパリの街並みを撮りはじめました。 記録としての写真に徹底し、多くの画家、建築家、シュルレアリスムのアーティスト らに作品を提供しました。ショーウインドウ、遊園地、行商人、装飾的な手すり、 石畳の街並み、公園、樹木。19世紀末の古きよき時代の面影を丹念に記録した膨大な作品群は、 文化財的にも貴重な記録となっています。 アジェの存在は、当時マン・レイの助手として働いていたアボットによって、アジェの死後 アメリカで紹介されその存在がクローズアップされました。 |
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Richard Avedon |
Woman in the Mirror: 1945-2004 / Richard Avedon リチャード・アベドン (1923-2004) ニューヨークのユダヤ系家庭に生まれ、1944年、デパートの広告カメラマンとしてキャリアをスタート。 彼の仕事は、ファッション誌の編集者に注目され、ハーパス・バザーなどに作品を提供します。アヴェドンの作品は、それまでのスタティックなモデルの表情と異なり、感情表現と活動的な表情に特徴がありました。 60年代には、精神病院の患者、公民権運動、ベトナム戦争、ベルリンの壁など社会批判的な作品を手がけるようになります。67年には、ビートルズのポートレートを撮り、フラワームーブメントやサイケデリックムーブメント全盛期を象徴するかのような強烈な作品を制作しています。このころ、日本ではJUNのTVCFにアヴェドンが登場しているので、記憶に残っている方も・・・。 80年代に入って、鉱夫、油田労働者、放浪者、ティーンエイジャーなどを対象とした作品を残し、ファッション写真の完成期の作家として代表的な存在です。 Woman in the Mirror: 1945-2004は、アヴェドンが亡くなるまでの50年に及ぶ仕事の集大成。女性たちのポートレートに焦点を当てた作品集です。 |
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Lewis Baltz |
The New Industrial Parks Near Irvine, California / Lewis Baltz ルイス・ボルツ (1945- ) カリフォルニア生まれ。サンフランシスコ・アートインスティテュート卒業。 70年代に荒廃した郊外の風景作品で、国際的に注目されました。 一見なんでもない風景、社会批判的でありながら小説的でもあるような作品は、現代の風景をシンボリックにとらえています。 1975年、ロチェスターのジョージイーストマンハウス国際写真美術館で、 グループ展「ニュー・トポグラフィックス展/人間が変えた風景の写真」が開催されました。 ここで提示されたキャンドルスティックパークの荒廃した風景は、技術と人間の危機的な関係を表現しています。 アメリカの風景を蝕み始めていた企業の合理主義や土地の乱開発を客観的にとらえ、精緻な風景写真としてしたてています。アンセルアダムスらの風景写真が主流であった当時、他の写真家にさまざまな影響を与えました。この写真集は、1974年に刊行。 |
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Bernd and Hilla Becher |
Industrial Landscapes / Bernd and Hilla Becher ベッヒャー夫妻 ベルントは1931年ドイツ、シーゲン生まれ。ヒラは1934年ポツダム生まれ。 ベッヒャー夫妻は1959年から給水塔や石炭粉砕場などの産業構築物を撮影し始めました。それらは大判カメラで同一のアングルと光の関係で撮られ、類型学的にまとめられています。2004年にハッセルブラッド賞をとるなど、ルイス・ボルツらとともに新しい風景写真のあり方を提示し後の世代に影響を与えました。 二人はデュッセルドルフ芸術アカデミーで教鞭をとり、教え子にアンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフらがいます。 1970年MoMA「Information」、1977年カッセル「ドクメンタ6」 「Industrial Landscapes」は、工場サイトを撮影したもの。広大な風景の中に彫刻的な構造物郡が、ある種の客観性を持ってとらえられています。これらの膨大な作品群はアーカイブ機能も備えています。 |
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Brassai |
Brassai Paris by Night / Brassai ブラッサイ (1899-1984) 本名は Gyula Halasz 。「Brassai」は写真集を発表した時のペンネーム。出身地、ハンガリーのBrassoに由来しています。 ハンガリーとドイツで美術を学んだ後、パリに渡り、記者として働きます。アンドレ・ケルテスに写真を学んで、1932年に発表した「夜のパリ」が脚光を浴び、20世紀の著名な写真家のひとりとなりました。 「Paris by Night」は、1930年代初期、パリを歩き回って都市のドラマティックな夜の風景をとらえ、イメージ化した作品集です。路地、地下鉄の駅、カフェといったパリの風景を形づくるインフラ。そしてそこに生息する裏社会の顔―売春婦、労働者、街の悪党と愛人たち。 パリの夜の魅力的なポートレートです。 |
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Henri Cartier-Bresson |
A Propos De Paris / Henri Cartier-Bresson アンリ カルティエ=ブレッソン (1908―2004) フランス、シャントル生まれ。10代は画家を目指していましたが、マン・レイの写真に出会うことによって、1931年から写真に取り組み始めます。1934年、アメリカにわたって映画を学んだ後、ジャン・ルノアールの助手を務めていた時期もあります。1947年、ロバート・キャパらとともに、国際写真家集団「マグナム」を設立し、ライカを片手に、スペイン内戦前夜やパリ解放、ガンジーの死など歴史的瞬間を撮っています。 1952年、写真集「決定的瞬間」を発表し、世界的な名声を得、20世紀を代表する写真家のひとりとなっていきます。このタイトル、オリジナルは「逃げ去るイメージ」でしたが、出版社が編集の段階でインパクトを持たせるために変更したもの。ある種のイメージを追い求め、定着させたいという強い姿勢がうかがえます。 「A Propos De Paris」は、パリの街角の生き生きとした瞬間をとらえたイメージにあふれています。水たまりを飛び越える一瞬、人目も気にせずキスに夢中なカップル、デモと集会、スラムの子供、老人の会話、カフェ・・・。ザンダーのポートレートが人々の職業を饒舌に表現していたように、この作品も一瞬に垣間見るさまざまな生を伝えています。 |
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Robert Capa | Robert Capa Photographs / Robert Capa ロバート・キャパ (1913-1954) ハンガリー ブダペスト生まれ。本名アンドレ・フリードマン。ユダヤ系。 1936年、スペイン内乱中に従軍し「崩れ落ちる兵士」を撮影。キャパはこの写真で世界的に有名になります。1944年にはノルマンディー上陸作戦に従軍し取材。この時に撮影した十数枚の写真を1947年に「ちょっとピンぼけ」というタイトルで出版し、キャパの最高傑作となります。 1948年には第一次中東戦争、1954年には第一次インドシナ戦争などを取材。この取材中に地雷を踏み他界しました。 1947年にアンリ・カルティエ=ブレッソンらと国際写真家集団「マグナム」を結成しています。 「Robert Capa Photographs」は、処女作から遺作までを、オリジナル・プリントをもとに再現したベスト版的写真集。 |
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Thomas Demand | Thomas Demand / Thomas Demand トーマス・デマンド (1964- ) ミュンヘン生まれ。ミュンヘン美術アカデミーでインテリア・デザイン、デュッセルドルフ美術アカデミーで彫刻と模型を学んでいます。 学生時代、インテリア模型を記録として撮影していましたが、やがて写真撮影のために模型を作るようになります。新聞記事などのメディアに載っている写真をもとにして実寸大の模型を制作し、撮影するという独自の手法を用い、国際的に注目されます。歴史的事件の現場をモチーフにすることで、すでに流通されているイメージとのズレ、歴史への再確認という問題提起が作品の底流にあります。作品に漂う空気感と時間が静止したような印象は、模型にもかかわらず、そこにあった事件性をより強調させているかのようです。 2000年にはカルティエ現代美術財団にて個展が開催されています。 「Thomas Demand」は、ニューヨーク近代美術館で2005年に開催された個展に合わせて刊行されたものです。 |
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Robert Doisneau | Paris By Surprise / Robert Doisneau ロベール・ドアノー (1912-1994) 「Paris By Surprise」は、パリの街で暮らす普通の人々の暮らしやストリートをユーモアと暖かいまなざしでとらえた作品集。 ドアノーはフランスに生まれ、リトグラフを学び、彫刻家のアシスタントカメラマンからキャリアをスタートしています。「パリ市庁舎前のキス」が有名な1枚です。 街に出て普通の人々に光を当てる。彼らの生きざまを浮かび上がらせることによって、人間の現実とその奥に潜む本質的なものを追い続けたのでしょうか。 レジスタンスにその技術的な特技を生かして協力していることからも、 作家としての存在よりも、生きた現実を大切にした姿勢がうかがえる生涯と作品です。 |
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William Eggleston | Los Alamos / William Eggleston ウィリアム・エグルストン (1939- ) ミシシッピ生まれ。1976年、MoMAでアートとしてのカラー写真がはじめて展示され、カラー写真の第1人者とされています。ロバート・フランクやアンリ・カルティエ=ブレッソンに影響され、アートとしての写真を制作しはじめます。記憶に強く残る独特の色感が特徴的です。日常的な風景とフレームミングはさらに色彩を強調させ、ドラマ性を感じさせます。2002年にはカルティエ現代美術財団で個展を開催しています。 「Los Alamos」は、60年代から70年代初めにかけて制作されたダイ・トランスファー・プロセスによる作品集。 |
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Arthur Elgort | Arthur Elgort's Models Manual / Arthur Elgort アーサー・エルゴート (1940- ) 1940年、ニューヨーク生まれ。ケイト・モス、ナオミ・キャンベルら、多くのスーパーモデルを撮影したファッション写真家として著名です。クライアントには、ヴァレンチノ、コム・デ・ギャルソン、シャネル、カール・ラガーフェルト、マックス・マーラ、ラルフ・ローレンなど、多数のデザインブランドがあります。 |
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Elliott Erwitt | Personal Exposures / Elliott Erwitt エリオット・アーウィット (1928- ) 1928年ロシア人の両親のもと、パリで生まれます。イタリア、フランスを経て1939年アメリカへ移住。 ハリウッド・ハイスクールで暗室ラボの仕事をしてから、1949年にヨーロッパへ戻り、イタリアとフランスで写真家のキャリアをスタート。再びニューヨークへ仕事を探しに行ったときに、エドワード・スタイケン、ロバート・キャパらに出会い評価されます。彼らは、その後のよき指導者と理解者になっています。1953年、ロバート・キャパに推薦されマグナムに参加。 仕事の幅はジャーナリステイックなものから広告写真まで多種多様。クライアントにはニナ・リッチ、イヴ・サン・ローラン、日産フェアレディZ、Tesco、ハイネケン、Gateway、エール・フランス、ゼロックスなど、なじみのある企業も数多くあります。 犬好きのためか、犬の写真がいつの間にか増え続け、写真集を何冊も出すことになったとか。 仕事の合間に撮影された犬や美術館、ストリートの作品は、ユーモラスで人柄の感じる温かいもの。「Personal Exposures 」は、そんな作品を集めた写真集です。 2006年に日本でも公開された、アンリ・カルティエ=ブレッソンのドキュメンタリー映画に登場し、その人柄と関わりを語っています。 オフィシャルサイト:http://www.elliotterwitt.com/entry.html |
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Walker Evans | Walker Evans / Walker Evans ウォーカー・エヴァンス (1903-1975) セントルイス生まれ。1926年、作家を志してウィリアムズ大学を中退してパリに向かいましたが、1927年にはニューヨークに戻り、アメリカの写真の発展に貢献し始めます。 1930年代にエヴァンスは南部を旅行し、アラバマの農家へもたらされた経済恐慌の影響を記録として写真にとどめます。 1938年にはMoMAが写真家としては初めての回顧展を開催します。この時、写真が詩的かつ社会性の強いイメージを持ったメディアとしてはじめて認識されるようになりました。アメリカが現在に至る写真の芸術的な価値を見出した時期でもあります。 エヴァンスは、社会的な風景を撮り続けることによって、近代アメリカを図像学的に形成した写真家として代表的な存在となっています。 「Walker Evans」は、2000年にメトロポリタン美術館で開催された展覧会のカタログ。1920年代から晩年までの白黒及びカラー作品。1930年代のアメリカ南部の農業従事者、サウスカロライナのアフリカ系アメリカ人、ニューヨークの地下鉄通勤、ブロードウェイ、コニーアイランドの謝肉祭、ストリートの労働者、買物客、車、氾濫する広告、歓楽街など・・・。博物館のアーカイブと、個人的な収集によるビンテージ・プリントから再生された、アメリカのイメージを定義付ける作品が編纂されています。 |
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Robert Frank | Storylines / Robert Frank ロバート・フランク (1924-) 1947年、裕福なユダヤ系家族のもと、スイスに生まれます。1947年にアメリカに移住。1958年「The Americans 」によって、アメリカ高度成長期の戦後社会を批判的にとらえました。 「 Storylines」は、2004年10月、TATE MODERNで開催された展覧会のカタログとして出版されました。 |
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Lee Friedlander | Friedlander / Lee Friedlander リー・フリードランダー (1934-) ワシントン州生まれ。ロサンゼルスアートセンターで写真を学び、1963年、ジョージイーストマンコダック写真博物館で個展を開催。 1967年、MOMAにてダイアン・アーバス、ウィノグランドとともにニュードキュメンタ展を開催し、注目を浴びます。 何気ない日常の街角、ショーウインドー、モーテルなどごくありふれたアメリカの風景をモチーフとしていますが、それまでの風景写真と違い、画面の中央に電柱や標識を配するような、タブーとされている構図、自分の影を映りこませるなど、独特な表現を特徴としています。こうした表現をとることでアメリカのもつひとつの側面を批判的に見せようとしたのこも知れません。アメリカの社会史を捉えた重要な作家としてロバート・フランクと比較されることもあります。 2005年、ハッセルブラッド賞受賞。 この写真集はニューヨーク近代美術館での個展に合わせて刊行されたもので、各時代の代表作が多く収められ、フリードランダーを知るのに便利なずしりと重い一冊です。 |
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Andreas Gursky | Andreas Gursky / アンドレアス・グルスキー Andreas Gursky (1955- ) ドイツ、ザクセン州ライプツィヒ生まれ。デュッセルドルフ美術アカデミー写真科で写真を学んでいます。 |
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Horst | 60 Years of Style / Horst P. Horst ホルスト・P・ホルスト (1906-1999) 1920年代後半、ハンブルクで建築を学び、1930年にはコルビジェのもとに建築を学ぶためにパリにやってきますが、写真に転身します。1931年にヴォーグのために写真を撮り始め、1932年、パリでの個展で注目されます。1935年にアメリカに移り、1943年から陸軍で写真を撮ります。 |
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Michael Kenna | Retrospective Two / Michael Kenna マイケル・ケンナ (1953-) イギリス、ランカシャー生まれ。ロンドンの美術大学で学んだ後、1970年代末にアメリカにわたり、写真家として活動します。叙情的なモノクロームの風景写真で知られ、その作品は、光と大気の微妙な変化を捉え、ターナーの風景画がもつ伝統的な雰囲気と墨絵を観たときのような精神性を感じさせます。 |
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Andre Kertesz |
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Osamu Kanemura | I CAN TELL―OSAMU KANEMURA OSAMU KANEMURA 金村 修 (1964- ) 東京生まれ。1993年東京綜合写真専門学校研究科卒業。 1996年ニューヨーク近代美術館の企画展に、トーマス・デマンド、ウォルフガング・ティルマンスらとともに世界の注目される写真家6人の一人に選ばれて出品。 2000年第19回土門拳賞受賞。2005年に「日本カメラ」誌上でモノクロプリント月例審査を担当し、 鋭い批評と文章で話題となりました。 I CAN TELLは、電線、看板、街のなかに葬られた何かの残骸・・・猥雑さの中に美を見出す独特の視点で撮られた作品と 詩的なテキストで構成されています。 |
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Daido Moriyama | DAIDO MORIYAMA 「Buenos Aires」 森山大道 (1938- ) 大阪生まれ。1961年、細江英公氏の助手となり、「薔薇刑」の制作にかかわります。1967年天井桟敷を撮影。1972年写真集「写真よさようなら」(写真評論社)を発表。2003年カルティエ現代美術財団で個展開催。日本を代表する写真家として常に名前を挙げられています。 「Buenos Aires」は2005年講談社より出版。雑踏の視線、小径、犬、子供たち、タンゴを踊る男女・・・、かねてから撮りたかったという南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを2004年から二度に渡って訪れ、撮影。 |
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Helmut Newton | Helmut Newton: No. 1 - No. 4 Helmut Newton ヘルムート・ニュートン (1920-2004) ユダヤ系家族のもとベルリンに生まれる。戦後、ファッション写真に取り組み、PLAYBOY誌などに作品が数多く掲載されます。 1961年、活動の幅を広げるためパリに住まいを移し、ヴォーグを始めとするファッション誌に数多くの作品を寄稿しています。 Helmut Newton: No. 1 - No. 4 は、80年代に刊行された写真集Newton's Illustrated 全4巻の内容を1冊にまとめたものです。 |
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Irving Penn | Irving Penn: A Career in Photography Irving Penn / アーヴィング・ペン(1917-) ニュージャージー生まれ。 1934年、フィラデルフィア美術大学の前進であり、ハーパース・バザーのADとして活躍した アレクセイ・ブロドビッチの創設したデザイン学部で学びます。1939年に、 アレクサンダー・リバーマンがADをしていたヴォーグで仕事をスタートさせ、 1960年代にリチャード・アベドン(ハーパース・バザー)と並び、ファッション写真の完成期を作り上げます。 A Career in Photographyは、1997年、シカゴ美術館で開催された個展にあわせて刊行された作品集で、 タイトルどおり、全キャリアを概観できるようにまとめられています。 |
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Still Life 食品、花、木片、タバコの吸いがら・・・何気ない日常の品々を静物写真に収めた美しい作品集。デザインから制作までのすべてをペン自身が監修。 |
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August Sander | August Sander 1876-1964 (Photographic Study) アウグスト・ザンダー(1876−1964) ドイツ生まれ。1901年から写真スタジオで働き始めます。1920年にプログレッシブ・アーティストグループに加わり、現代社会をドキュメント化するというプランを立てます。ドイツ、ヴェスターヴァルト地方のあらゆる階層と職業の人々をポートレートに収め、「20世紀の人間」としてまとめるものです。この構想は未完に終わりましたが、その作品の一部を「時代の顔」として1929年に出版し、注目されます。農夫、実業家、医者、牧師、消防士、革命家・・・作品のタイトル(職業)を見なくともそれとわかる表情をしているから不思議です。 ナチス政権下に肖像写真を禁止されるなどの圧力を受け、1934年に風景写真へと転向します。 ポートレートシリーズは アウグスト・ザンダーの記念碑的作品となっています。 |
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Stephen Shore | Uncommon Places: The Complete Works Stephen Shore スティーヴン・ショア (1947-) ニューヨーク生まれ。10歳のときに見たエヴァンスの写真集に強く影響を受けたといわれています。 17歳でショアはアンディ・ウォーホルに会い、彼のファクトリーに通いながら、多くのクリエイターに出会うとともに内部の貴重なシーンを撮影しています。 1971年にメロポリタン美術館、1976年にMOMAで個展を開催し、ニュー・カラーのパイオニアと評されています。 Uncommon Places は、1970年代にアメリカを旅し、8×10の大型カメラで捉えた写真集。 微妙な光の変化を色に置き換え、精緻な描写で、確かにそうだったと思わせるリアリティをもって、70年代の物質的側面と精神的な混沌を映し出しています。 |
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Hiroshi Sugimoto | Sugimoto: Conceptual Forms Hiroshi Sugimoto 杉本博司(1948-) 東京生まれ。1974年にアートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業後、ニューヨークを拠点に制作活動を始めます。 作品には、アメリカ自然史博物館のジオラマを撮影したDIORAMAS/ジオラマシリーズ、全米各地の映画館で作品の映写時間分だけ長時間露光したTHEATERS/劇場シリーズ、歴史的な建築にフォーカスをあえて合わせないで撮影したARCHITECTURE/建築シリーズ、世界各地の海を撮影し、普遍的な海の姿を捉えたSEASCAPES/海景シリーズ、東京大学に残されていた数理モデルや機構モデルを撮影したCONCEPUTUAL FORMS/観念の形などがあります。2001年ハッセルブラッド賞受賞。 |
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Wolfgang Tillmans | Truth Study Center Wolfgang Tillmans ヴォルフガング・ティルマンス (1968―) ドイツ、レムシャイト生まれ。1996年よりロンドン在住。イギリスのポップカルチャー誌『i-D』(1980年にイギリス版ヴォーグのアートディレクターが創刊)などで活躍し、広く知られるようになります。2000年、 「ターナー賞」受賞。 若い世代の喪失感と脆さをストレートに表現したポートレート、強烈なセクシャリティ、果物など何気ない日常のアイテムを写した美しい静物写真。Truth Study Centerはティルマンスの全容を知る上で手軽な1冊。 |
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Andrei Arsenyevich Tarkovsky | Instant Light: Tarkovsky Polaroids Andrei Tarkovsky アンドレイ・タルコフスキー (1932 - 1986) 旧ソ連ザブラジェ生れ。『惑星ソラリス』(スタニスワフ・レム原作、1972年。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ)、『ストーカー』(1979年)、『ノスタルジア』(1983年。カンヌ国際映画祭監督賞)、『サクリファイス』(1986年。カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ)などで知られる映画監督。 「水」のイメージを象徴的に捉えて多用する独特の映像美。一見、難解ともいえる深い精神性が印象深い。 Instant Lightは、1979年から1984年にかけてロシアとイタリアで撮影した60点のポラロイド写真を収めたもの。 |
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Jeff Wall | Jeff Wall: Photographs 1978-2004 ジェフ・ウォール (1946-) カナダ、バンクーバー生まれ。1970年代、ゴヤ、ベラスケス、ティツィアーノ、北斎、マネなどの絵画作品の持つ現在性の痕跡に注目し、「現代生活をいかにドラマ化するか」という主題に発展させます。作品の中で扱っているテーマは、都市の暴力と疎外、人種的偏見、ジェンダーおよび社会的矛盾などです。 1978年からは、街頭のサインボードに触発されて、作品展示にライトボックスを用いています。 2002年に、ハッセルブラッド賞受賞。2007年2月―5月、MOMAにて個展開催予定。 2006年12月に、ファイドン社から、これまでの作品を紹介する和訳本も発売されています。 |
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主な参考文献、WEBサイト
『アンドレ・ケルテス展―その生涯の記録』 編集・発行 東京都写真美術館(C)1995 |
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