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マチルド、翼を広げ
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■キャスト リュス・ロドリゲス マチュー・アマルリック アナイス・ドゥムースティエ ノエミ・ルヴォウスキー |
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ある日家に帰ると、マチルドは母から大きな包みのプレゼントをもらった。中には鳥かごに一羽の小さなフクロウが。その日の夜、マチルドがベッドに入ると、どこからか「おやすみ」の声。自分一人しかいないはずの部屋で、その声の主は、あのフクロウだった。 ■ ■ ■ |
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ノエミ・ルヴォウスキー監督インタビュー(抜粋) ・・・子供時代は孤独で、不安で、不安定で、危険でした。童話が不安と危険をはらんでいるのに似ています。フロランスと私はこの子供時代の世界を描こうとしました。童話に見られる恐怖と、魔法の世界に近い世界です。それから、私は長い間、娘と母親の狂おしい愛の物語というアイデアをもっていました。私たちはこの二つのストーリー、子供時代の物語と、愛の物語を一つの脚本に織り込んだのです。 ・・・彼女(母親)はさまよう女性です。彼女の心がよそをさまよい、彼女の体がそれを追う。自宅ではどこにもいない。一人娘への愛、ふたりっきりの母娘の結びつきはあまりに強くて悩ましいものです。母親は怯え、逃げ出し、離れていく。 マチルドは母を引き止めるために必死です。想像力を発揮して、母親を自らの近くに留めようとします。他人にとって自分の母親がいかれていることは理解してますが、彼女にとっては、この狂気が人生であり、「いま」なのです。医者やパン屋や消防士の親がいるように、彼女にはいかれた母親がいる。マルチドは母親を保護し、見守ります。 |
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■監督・脚本・出演:ノエミ・ルヴォウスキー 1964年、パリ生まれ。大学卒業後、フランスの国立映画学校(FEMIS)に入学。短編『Dis-moi oui, dis-moi non』(89)で監督デビュー。『二十歳の死』(91)や『魂を救え!』(92)などの制作に参加した後、『私を忘れて』(94)で長編監督デビュー。 テッサロニキ国際映画祭最優秀脚本賞受賞や仏映画誌カイエ・デュ・シネマの年間ベストテン選出。 『人生なんて怖くない』(99)で、ジャン・ヴィゴ賞やロカルノ国際映画祭銀豹賞を受賞。『Les sentiments』(03)で、ルイ・デリュック賞を受賞しフランスを代表する女流監督となる。 女優としてはイヴァン・アタル監督作『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』(01)でデビュー。その後ブノワ・ジャコ監督作『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12)などに出演。セザール賞主演女優賞に1度、助演女優賞には6度ノミネート。 監督、脚本、主演を務めた前作『カミーユ、恋はふたたび』(12) は、セザール賞3部門にノミネート。 ■スタッフ |
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■オフィシャルサイト >>>http://www.senlis.co.jp/mathilde-tsubasa/ (C)2017 F Comme Film / Gaumont / France 2 Cinema 原題:Demain et tous les autres jours |
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