cinema | |||||
田園の守り人たち
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■キャスト ナタリー・バイ、 ローラ・スメット イリス・ブリー、 シリル・デクール ジルベール・ボノー |
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収穫時期が迫り、オルタンスは孤児院出身で20歳のフランシーヌを雇い入れる。誠実で働き者の彼女は、皆に気に入られ、家族のように暮らし始める。村の女たち総出で行う刈入れは無事に終わり、オルタンスはフランシーヌの働きを褒め、契約を延長する。 戦場からの訃報を恐れる不安な日々が続く。休暇で戻ったソランジュの夫クロヴィスも厳しい戦況を目の当たりにして、酒量が増していた。そんな重苦しさを和らげるのがフランシーヌの歌声だった。 ■ ■ ■ |
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■グザヴィエ・ボーヴォワ 監督インタビュー(抜粋) Q:フランシーヌの演技は並外れて素晴らしいだけでなく、観客は、フランシーヌが主人公だということを次第に理解していきます。 A:フランシーヌが少しずつ重要な存在になっていくというのは本当だ。これは脚本家ではなく、監督が選んだことだったんだ。脚本監督がいて、編集監督がいる。僕は撮影監督だ。 Q:彼女はどのような人物なのですか? A:23歳で、図書館学の学位を取ったばかりだった。映画に出演するとはこれまで思ってもみなかったらしい。スクリーンテストで、赤ん坊を守り続ける決意をして、その子に自分の名前を与え、いずれはその子が彼女を守る未来を予感する、という場面を彼女に演じてもらった。12秒足らずのシーンだったけれど、僕は唖然とした。そして、シルヴィエ・ピアラの電話した。彼女はすぐの同意してくれたよ。 Q:ミシェル・ルグランと一緒に仕事をするのは、『チャップリンからの贈り物』に続いて2作目ですね。 A:僕にとっては、ミシェルと一緒に仕事をするのはとても幸運なことなんだ。そして僕らは友達になった。この映画では、彼が映画を観てから音楽が必要かどうかを決めることにしたんだよ。そして、フランシーヌの役は音楽があったらいいということがわかった。そして彼女のために、テーマを探した。特にドルメン(巨石の遺跡)でのラブシーンのためにね。 Q:男たちが帰ってきた時、口論になる彼らを見て、それでも戦争よりもずっといいと言う娘に向かってオルタンスが「以前の姿に戻ったのよ」と言います。人はそれを見て、オルタンスは元の普通の状態に戻って喜んでいると思うかもしれませんが、実際はその逆で、何も変わっていない。女性の地位は全く向上していない、ということなんですよね。 A:その通り。あれがこの映画の中で最も重要なセリフかもしれないね。女たちがすべてのことをしていた。列車を動かしていたのも、工場で働いていたのも、国民に食べ物をもたらしていたのも女たちだった。そして男たちが帰ってくると、すべては元に戻ってしまったんだ。 |
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■監督・脚本:グザヴィエ・ボーヴォワ ■スタッフ |
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■オフィシャルサイト 原題:Les gardiennes |
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